発明の分野 本発明は、βアミロイド・ペプチドの放出そして/又は合成を阻害し、従ってアルツハイマー病を治療に有用性を有するアシル化アミノ酸アミジルピラゾール、および関連化合物に関する。
発明の背景 アルツハイマー病 (AD)は、記憶、認識、理由付け、判断及び情緒安定性の進行性喪失により臨床的に特徴付けられる劣化性脳障害であり、その進行性喪失により、著しい精神的劣化を進行的に誘導し、最終的に死に至ることがある。 ADは、老人の進行性精神障害(痴呆)の最も一般的な要因であり、そして米国内の医学における最も一般的な死の原因の第4番目であると考えられる。 ADが、世界的範囲において人種及び民族群で観察されており、且つ現在及び将来における公共健康の主要な問題点を提示している。 現段階でこの病気が米国内だけで約2百万乃至3百万人罹患していると想定される。 現段階でADを治癒することができない。 現段階でADを効果的に防止するか又はその兆候及び過程を良好にする治療が、全く分かっていない。
AD患者それぞれの脳は、老人(アミロイド)班、アミロイド血管障害(血管にアミロイドの沈着)及び神経原線維タングルと称する特徴的障害を呈している。 一般的にこれら多数の損傷、特にアミロイド斑や神経原線維タングルは、AD患者の記憶及び認識機能として重要なヒト脳の幾つかの領域に見出される。 損傷数が少なく解剖学的に分布状態が限定されているが、最も年齢の高い老人では、臨床的ADに罹患していなくとも見出される。 さらにアミロイド斑、およびアミロイド性血管障害が、トリソミー21(Trisomy 21(ダウン症候群))、およびオランダ型(Dutch Type(HCHWA-D)のアミロイド症を伴う遺伝性脳出血(Hereditary Cerebral Hemorrhage)罹患の個体脳に特徴付けられている。現段階で限定的なAD診断では、AD疾患にて死亡した患者の脳組織内、又はまれに浸襲性神経外科処置中に生検により取り出された脳組織試料内の上記損傷部を、観察する必要がある。
AD及び上記別の疾患を特徴付けるアミロイド斑及び血管アミロイドの沈着(アミロイド血管性障害)の主要な化学成分が、β-アミロイド・ペプチド(βAP)、あるいは時にはAβ、AβP又はβ/A4として示される約4.2キロドルトン(kD)の約39乃至43のアミノ酸のである。 GlennerらによるBiochem、ophys、Res.Commun、120:885-890)1984)では、最初にβ-アミロイド・ペプチドを精製し、そして提供している。 β-アミロイド・ペプチドは、極めて大きな前駆タンパク質(APP)の小断片であり、通常種々の動物組織内の細胞から生成される。
Aβを収集的セクレターゼと称する、プロテアーゼ系によりAPPの切断から誘導される。 最初APPがβセクレターゼで切断され、βスタブ(stub)を生成し次にγセクレターゼで切断され、分泌されるβ-アミロイド断片を生成する。 βセクレターゼが、AβのN-末端を生成する。 γセクレターゼが、38,39,40,42及び43の部位で終了するC-末端断片を生成するか、又は上記ポリペプチドに以後切断されるC末端伸張前駆体を生成する。
米国特許番号6,153,652号では、それがβ-アミロイド・ペプチドの放出、そして/又はその合成を阻害するN-(アリール/複素アリール/アルキルアセチル)アミノ酸アミド、およびこうした化合物を使用しアルツハイマー病の治療方法が開示されている。 WO 00/38618では、スクシニルアミノベンゾジアゼピン及び関連構造体、およびγセクレターゼ活性を阻害する方法が開示されている。 WO 00/77030では、βセクレターゼを阻害するスタチン由来のテトラペプチドが開示されている。 WO 99/66934では、β-アミロイドペプチドの放出及び/又はその合成を阻害する特定の環状アミノ酸化合物、そしてこうした化合物を使用してアルツハイマー病の治療方法が、開示されている。
AD又はその他のβ-アミロイドペプチド関連疾患の根本的機構を理解することが、前進しているが、依然として疾患の治療方法および組成物を開発する必要がある。 in vivoにおけるβ-アミロイドペプチドの放出及び/又はその合成を阻害できる薬物による治療方法が可能である。 治療方法は、β-アミロイド前駆タンパク質のタンパク質分解処理に関与する酵素にて、Aβ生成物を標的とすることができる。 γセクレターゼ活性を直接か間接のいずれかにて阻害する化合物が、APの生成を調節する。 こうしたγセクレターゼの阻害が、Aβの生成を減少させ、それによりβ-アミロイドペプチド関連の神経的障害を減少又は防止することに成る。
発明の簡単な説明
本発明は、β-アミロイド・ペプチドの放出及び/その合成を阻害する化合物を対象とする。 記載された特性を有す化合物は、下記化学式 Iに定義されている。
本発明の詳細な説明
本発明は、β-アミロイド・ペプチドの放出及び/又はその合成を阻害する化合物を対象とする。 こうした記載された特性を有する化合物の分類が、下記化学式 I:
Rは、
Zが、アルキル、窒素、硫黄、およびR
1を-CX'X''-に共有結合する結合体から成る群から選択され、
R
1は、水素、置換された、又は非置換のアルキル、アルケニル、アリール、環状アルキル、環状アルケニル、複素アリール、および複素環から成る群から選択され;
R
2は、水素、C
1 -C
4のアルキル、アルキルアルコキシ、アルキルチオアルコキシ、-COO
2a 、および-COR
2aから成る群から選択され;
式中R
2aは、水素、C
1-4のアルキル(エチルなど)、環状アルキル、又は複素環(ピロロリジニルなど)であり;
R
3は、水素、置換された、又は非置換のアルキル、直鎖、分岐鎖、又は環状のアルキル、又は置換された又は非置換のフェニルであり;
R
5は-YR
6にて、式中Yは、置換された、又は非置換のアルキル、アルケニル、アリール、環状アルキル、環状アルケニル、複素アリール、複素環、又は結合体であり;そして
R
6は、置換された又は非置換のアリール、複素アリール、アリールオキサイド、複素アリール N-オキサイド、又はアリールスルフィドであり;
Yは、結合体(bond)である場合、R
6が環状アルキルか、R
2はアルキルアルコキシかアルキルチオアルコキシのいずれかを提供する]、
化学式 Iの化合物又は医薬的に受け入れ可能なその塩として定義される。
R 5の例としては、フェニルメチル、ベンジルドリル、1-フェニールエチル、1-フェニールシクロペンチル、1-ペンチルシクロヘキシル、スチリル、1,1-ジメチル-1-ペンチルエチル、1,1-ジメチルブチル、2,2-ジメチル-2-フェニルエチル、4-フェニルテトラヒドロピラン-4-イル、1-フェニルエチル、3-フェニル-4-イル、1-シクロプロピル-4-フェニルピペリジン-4-イルがあげられる。
好ましいR 2は、メチルである。 好ましいR 3は、H又はt-ブチルである。 好ましいRは、(R 1 Z)CX'X''で、式前X'はH又OHであり、X''はHで、Zは結合体(bond)であり、そしてR 1はアルキル、置換されたアルキル、アリール、又は3,5-ジフルオロフェニルなどの置換されたアリールである。
化学式Iの好ましい化合物が、化学式II:
[ 式中R
1はアルキル、置換されたアルキル、アリール、又は置換されたアリール;X'は、H又はOH;R
2はCH
3 ;R
3はH又はt-ブチル(Hがより好ましい);Qは炭素;R
7はアリール、又は置換されたアリール、又はU-アリール、式中UがO又はCH
2 ;およびR
8およびR
9が、独立したH、又は共に取られるR
8 、R
9及びQが、環状アルキル又は複素環状アルキルを形成する]、
化学式 IIの化合物。
定義 用語「β-アミロイド・ペプチド」が、約4.2kDの分子量を有する39-43アミノ酸ペプチドを指し、そのペプチドが、Glennerら(Biochem.Biophys.Res.Commun、120:885-890(1984))に記載され、通常のβ-アミロイド・ペプチドの突然変異、および翻訳後の修飾を含むタンパク質の形状で、実質的に同一である。 β-アミロイド・ペプチドが、膜にまたがる大きな糖ンパク質の約39-43アミノ酸の断片を指している。 その43のアミノ酸配列が、米国特許番号6,153,652に記載されている。
「アルキル」は、好ましくは1乃至10の炭素原子、そしてより好ましくは1乃至6の炭素原子を有する1価のアルキル基を指している。 この用語は、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ヘキシルなどの群から示される。 簡略文字として「C」とその後に定義された用語による範囲の数字が、さらにこの定義に加えると考えられる原子の範囲を明示する、たとえば(C 1-6 )アルキルが、1乃至6(内在する)炭素原子を有するアルキル基であると定義される。 その他には、アルキル基の限定により抑制されるにもかかわらず、アルキルが、ヒドロキシ、(C 1-3 )アルコキシ、(C 1-3 )アルキルチオキシ、ハロゲン、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミノアシル、アシルアミノ、アルコキシカルボニル、カルボキシル、シアノ、所望による1乃至2のハロゲン原子およびトリフルオロメチルにて置換されたフェニルから成る群から選択される1乃至3の置換基にて、所望により置換される。
「アルコキシ」は、アルキルが本明細書に定義されているように「アルキル-O-」基を指している。 好ましいアルコキシ基としては、例示としてメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソ・プロポキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ、sec-ブトキシ、n-ペントキシ、n-ヘキソキシ、1,2-ジメチルブトキシなどがあげられる。
「アルキルアルコキシ」は、置換された、又は置換されない「アルキレン-O-アルキル」基を指し、それには例示としてメチレンメトキシ(-CH 2 OCH 3 )、エチレンメトキシ(-CH 2 CH 2 OCH 3 )、メチレン・イソプロポキシ(-CH 2 -O-CH(CH 3 ) 2 )などがあげられる。
「アルキルチオアクアルコキシ」は、置換された、又は置換されない「アルキレン-S-アルキル」基を指し、それには例示としてメチレンチオメトキシ(-CH 2 SCH 3 )、エチレンチオメトキシ(-CH 2 CH 2 SCH 3 )、メチレン・イソチオプロポキシ(-CH 2 -S-CH(CH 3 ) 2 )などがあげられる。
「アルケニル」は、好ましくは2乃至10の炭素原子を有し、さらにより好ましくは2乃至6の炭素原子を有し、そして少なくとも1、さらに好ましくは1-2のアルケニル不飽和部位を有するアルケニル基を指している。 好ましいアルケニル基としては、エチニル(-CH=CH 2 )、アリル、又はn-2プロペニル(-CH 2 CH=CH 2 )、イソプロペニル(-C(CH 3 )=CH 2 )、2-ブテニル(-CH 2 CH=CHCH 3 )などがあげられる。
「アルキニル」は、好ましくは2乃至10の炭素原子を、そしてより好ましくは2乃至6の炭素原子を有し、そして少なくとも1の、好ましくは1乃至2のアルキニル不飽和部位を有するアルキニル基を指している。 好ましいアルキニル基としては、エチニル(-C≡CH)、プロパギル(-CH 2 -C≡CH)などがあげられる。
「アシル」は、アルキル-C(O)-、アリール-C(O)-、および複素アリール-C(O)-を指しており、ここでアルキル-、アリール-C(O)-、および複素アリール-が、本明細書に定義されたものである。
「アシルアミノ」は、-NRC(O)R基を指し、式中各Rは独立した水素又はアルキルで、式中のアルキルは本明細書に定義されたものである。
「アミノアシル」は、-NRC(O)R基を指し、式中各Rは独立した水素又はアルキルで、式中のアルキルは本明細書に定義されたものである。
「アシルオキシ」は、アルキル-C(O)O-、複素アリール-C(O)-、および複素環-C(O)O-基を指し、そのアルキル、複素アリール、および複素環が、本明細書に定義されたものである。
「アリール」は、単環(たとえばフェニル)又は縮合の多環(たとえばナフチル又はアントリル)を有する6乃至14の不飽和芳香族の炭素環基を指す。 好ましいアリールは、フェニル、ナフチルなどを含む。
「アリールアルキル」は、好ましくはアルキル成分において1乃至6炭素原子を、そしてアリール成分において6乃至10炭素原子を有するアリール-アルキル-基を指している。
「アリールアルケニル」は、好ましくはアルケニル成分において1乃至6炭素原子を、そしてアリール成分において6乃至10炭素原子を有するアリール-アルケニル-基を指している。
「アリールアルキニル」は、好ましくはアルキニル成分において1乃至6の炭素原子を、そしてアリール成分において6乃至10の炭素原子を有するアリール-アルキニル-基を指している。
「アリールオキシ」は、式中のアリール基が、所望によりさらに上記定義の置換されたアリール基を含む上記定義されたアリール-O-基を指している。
用語「アミド(amide)」および「アミド(amido)」は、酸素に2重結合し、そして追加的に窒素原子に単結合 [-C(O)-N] した炭素原子を含む官能基を指している。 「1級」アミドは、非置換のアミド基[-C(O)-NH 2 ]を記載している。 「2級」および「3級」アミドは、窒素が1および2それぞれの非水素基にて置換されるアミドである。
「環状アルキル」が、所望により1乃至3アルキル基にて置換される単環、又は縮合の多環を有する3乃至10炭素原子の環状アルキル基を指している。 こうした環状アルキル基としては、試料により環状プロピル、環状ブチル、環状ペンチル、環状オクチル、1-メチル環状プロピル、2-メチル環状オクチルなどの単環構造、又はアダマンチルなどの多環構造があげられる。
「環状アルケニル」は、単環、および所望により1乃至3のアルキル基と置換可能な少なくとも1の内部の不飽和箇所を有する、4乃至8の炭素原子の環状アルケニル基を指している。
適切な環状アルケニル基の例として、たとえば、環状ブチ-2-エニル、環状ペント-3-エニル、環状オクト-3-エニルなどがあげられる。
「ハロ」又は「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを示し、そして好ましくはクロロかフルオロのいずれかである。
「複素アリール」は、1乃至10の1価の芳香族炭環基を、そしてこの環内の酸素、窒素,および硫黄から選択される1乃至4個の複素原子を指している。
こうした複素アリール基が、単環(たとえばピリジン又はフリル)、又は縮合した多環(たとえばインドリジニル又はベンゾチエニル)を有することができる。
「複素環」または「複素環の」は、1乃至8の炭素原子、および環状内の窒素、硫黄、又は酸素から選択される1乃至4の複素原子を有し、単環又は縮合による多環を有する飽和または不飽和基を指している。 こうした複素環基は、単環(たとえばピペリジル又はテトラヒドロフリル)又は縮合された多環(たとえばインドリニル、ジヒドロベンゾフラン、又はキニュクリジニル)を有することができる。 好ましい複素環は、ピペリジニル、ピロロジニルおよびテトラヒドロフリルを含む。
複素環および複素アリールの例では、フラン、チオフェン、チアゾール、オキサゾール、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、プザラジン、ナプチルピリジン、キノキサリン、キナゾリン、シノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、イソチアゾール、フェナザン、イソキザゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピペリジン、ピペラジン、ピロロリジン、インドリンなどを含むが、それに限定されない。
「チロール」は-SH基を指している。
「チオアルコキシ」は、-S-アルキル基を指している。
「チオアリールオキシ」は、式中アリール基が、所望により上記定義の置換されたアリール基を含む、上記定義されたアリール-S-基を指している。
例外に個々の置換基へ定義により制約されないとしても、アリール、環状アルキル、複素アリール、及び複素環基が、アルキル、アルケニル、アリール、環状アルキル、環状アルケニル、複素アリール、複素環、アルカリル、アルク環状アルキル、アルク環状アルケニル、アルク複素アリール、アルク複素環、アルコキシ、アリールオキシ、ハロ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、アシル、アシルオキシ、アミノアシル、アシルアミノ、カルボキシ、シアノ、アルコキシアルボニル、チオアルコイシ、チオアリールオキシなどから成る群から選択される1乃至3の置換基にて、所望により置換できる。 好ましい置換基では、アルキル、アルコキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、トリハロメチル、チオアルコキシ、およびアミノがあげられる。
「医薬的に受付け可能な塩」は、これらの塩が、技術的に周知な種々の有機および無機の対イオンから誘導され、そして試料だけにより、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、テトラアルキルアンモニウムなどを含み、そして分子が塩基官能性含む時、塩酸塩、臭酸塩、酒石酸、メシラート、酢酸、マレイン酸、オキサロ酸など有機又は無機酸の塩を含む。
医薬的な成形物
医薬剤として使用する時、通常化学式Iの化合物を、医薬組成物の形状にて投与できる。 これらの化合物が、経口、直腸、経皮性、皮下性、静注、筋肉内および鼻経内を含む種々の経路によて投与できる。 これらの化合物が、注射可能な組成物も経口による組成物も同様に有効である。 こうした組成物が、医薬的技術に十分周知な方法にて調製され、そして少なくとも1の活性化合物を含む。
さらに本発明は、医薬的に受け入れ可能な担体を伴い、活性成分として化学式Iの1又は複数の化合物、あるいは医薬的に受け入れられる形状又はその前駆薬剤を含む医薬組成物を含む。 本発明の組成物の生成する場合、通常活性成分が賦形剤と混合されるか、賦形剤にて希釈されるか、又はカプセル、サケット(sachet)、紙、又は他の容器の形状にて、可能な担体中に包埋される。 賦形剤を希釈剤として使用する場合、それが固体、半固体、又は液体物質であって良く、活性成分の搬送剤(vehicle)、担体、媒体として作用する。 従って組成物は、たとえばソフトおよびハードなゲラチンカプセル、サポジトリー、滅菌性の注射可能な溶液、滅菌性の風袋とされる粉末などによる、最大10重量%の活性化合物を含む、錠剤、ピル、粉末、ロゼンジ、サケット、エリクサー、懸濁状、乳化状、溶液、シロップ、噴霧状(固体又は液状媒体物として)の形状にて可能である。
成形物の調製では、活性化合物は、他の成分と結合する前に粉砕し、適切な粒子サイズを提供する必要がある。 活性化合物が実質的に不溶性物質の場合、通常200メッシより小さな粒子サイズに粉砕される。 活性化合物が実質的に水溶性の場合、通常粒子サイズを粉砕により調節し、たとえば成形物内に約40メッシュで実質的に均一に分散され得る。
幾つかの適切な賦形剤の例としては、ラクトース、デキストロース、サッカロース、ソルビトール、マニトール、スターチ、ガムアカシア、リン酸カルシウム、アルギネイト(alginates)、トラガカンス(tragacanth)、ゲラチン、カルシウム・シリケイト、微細結晶形状のセルローズ、ポリビニールピロリドン、滅菌水、シロップ、およびメチルセルローズがあげられる。 さらに成形物には、タルク、ステアリン酸マグネシウム、および鉱油などの潤滑剤、湿気剤、乳化及び懸濁剤、メチルベンゾエイト及びプロピル・ヒドロキシベンゾエイトなどの保存剤、甘味料、および香料を追加的に含むことができる。 本発明の組成物は、技術的に周知な方法を用いることにより、患者に投与した後、迅速か、保持されているか、あるいは遅延させた活性化成分の放出を提供するように成形できる。
組成物が、好ましくは単位投薬量の形状に形成され、各投薬用量としては、活性成分のうち1乃至約100mg、より一般的には約10乃至約30mgが含まれる。 用語「単位投薬量の形状」は、ヒト対象物、およびその他の哺乳動物の単位投薬量として適切な生理的個別単位を指し、各単位量には、適切な医薬賦形剤を伴い、所望の治療効果を形成するために所定量の計算された活性物質を含む。 好ましくは上記化学式Iの化合物が、医薬組成物のわずか約20重量%にて使用され、より好ましくは、医薬的に不活性な担体と均衡させて、わずか約15重量%にて使用される。
活性化合物が、投薬量の広範囲にわたり有効であり、通常医薬有効量にて投与される。 実際に投与される化合物の量が、治療される条件、選択される投与経路、実際に投与される化合物、年齢、体重、個々の患者の応答、患者の症状の重篤度などを含む、関連環境と照らし医者が決定することになる。
錠剤などの固体組成物の調製には、主要な活性成分を医薬賦形剤と混合し、本発明の化合物を均一に混合することを含め、固形の前成形組成物を生成する。 これらの前処方組成物の均質性として言及する場合、活性成分が全体にわたり均一に組成物を分散し、したがってその組成物を、錠剤、ピル及びカプセルなど均一に有効な単位投薬量の形状へ容易に小分割できることを意味する。 次にたとえばこの固体前処方物が、本発明の0.1乃至約500mgの活性成分を含む上記種類に単位投薬形状で小分割(subdivided)される。
本発明の錠剤又はピルが、作用が長くなるという利点を与える投薬形状を提供できるよう被覆されるか又はその以外では混合される。 たとえば錠剤又はピルは、内部投薬成分及び外部投薬成分を含み、後者が前者の上を包む形状である。 2の成分が、胃において耐分解性の働きをし、そして内部成分を12指腸に無傷で通すか又は遅れて放出できるよう、腸層内で分離できる。 種々の物質は、こうした腸層に対し使用可能な、多くの重合酸及び重合酸のセラック(shellac)、セシルアルコールおよび酢酸セルローズなどの物質との混合物を含む、こうした物質としての被覆物として使用できる。
本発明の新規な組成物が、経口に又は注射による投与のため組み入れできる液体形状物は、水性溶液、適切な香りのシロップ、水溶性又は油性懸濁液、コーン油、コトンシード油、セサム油、ココナツ油、又はピーナツ油などの可食性油を伴う香りある乳化液、およびエリキセスや同様の医薬輸送剤(vehicles) を含む。
吸入又は吸気のための組成物が、医薬的に受け入れる状態の溶液および懸濁液、水性又は有機溶媒、又はその混合液、および粉末を含む。 液体又は固体組成物は、とりわけ記載のような医薬的に適切に受け入れ可能な賦形剤を含む。 好ましい組成物が、局部的又は全身的に有効な経口又は鼻経由の呼吸器官経路から投与される。 好ましい医薬的に受け入れ可能な溶媒中の組成物が、不活性気体を使用して噴霧化することができる。 噴霧化された溶液を噴霧装置から直接吸入してもよく、又は吸入装置を、フェイス・マスクテントへ、又は間歇的なポジテブに圧縮する呼吸器装置へ取り付けてもよい。 溶液、懸濁液又は粉末組成物を、成形物を適切な方法で導入する装置から、好ましくは経口又は鼻経由にて投与しても良い。
本発明の方法に使用される好ましい別の成形物が、経皮的導入装置(パッチ)を使用する。 本発明の化合物を制御された量にて連続又は非連続にて導入するように、こうした経皮的パッチが使用され得る。 医薬剤の導入のための経皮的パッチの構成及び使用が、技術的に良く知られている。 たとえば本明細書に引用として取り入れられた、米国特許番号5,023,252を参照。 こうしたパッチが、医薬剤の導入を連続的に、脈動的に繰り返し、あるいは要求に応じ構成できる。
医薬組成物を直接的か間接的のいずれかにて脳へ導入することがしばしば望まれ、又は必要とされる。 通常直接的技術が、脳・血液の障害物(barrier)を迂回するよう、ホストの脳室系(ventricular system)に薬剤導入カテーテルの配置に関与している。 身体の特定解剖領域へ、生物的因子の導入に使用される、こうした移植可能な導入系の1つが、米国特許番号5,011,472に記載され、本明細書に引用により取り入れられている。
一般的に好ましい間接的技術が、通常薬剤の潜在化を提供する組成物の成形に関与し、そうした潜在化が、親水性薬剤を脂質溶解性薬剤へ変換できることである。 一般的な潜在化が、薬剤が脂質を有為に溶解させ、そして血液と脳バリヤーを越える移送に、薬剤の脂肪溶解性及び取り扱い性を高めることが、薬剤中に存在するヒドロキシ、カルボキシ、サルフェイト、および一級アミノ基の遮断を介し実現できる。 選択肢として親水性薬剤の導入では、血液・脳バリアーを暫時に開くことのできる高浸透圧溶液を動脈内注入により、強化することができる。
本発明に使用する別の適切な成形物が、Remington's Pharmaceutical Sciences,Mace Publishing Company、Philadelphia,Pa.,17thed.(1985)、に見出すことができる。
有用性
本発明は、細胞中のβ-アミロイド・ペプチドの放出そして/又は合成を阻害する方法、およびγセクレターゼ活性の阻害方法を対象としている。 さらに本発明は、β-アミロイド・ペプチドの生成に伴う神経的な障害の防止又は治療方法を対象としている。 その方法は、化学式Iの化合物の治療として有効な量を含む医薬成形物を、こうした治療が必要なホスト(host)へ投与する工程を含む。 化学式 Iの化合物が、ADの疑いのある患者のAD防止に、そして/又はAD患者の治療に有効である。
Aβの生成は、アルツハイマー病と病理的に複雑に結びついている。 本発明の化合物が、Aβの生成を阻害することにより、ADを防止及び治療する有用性がある。 酵素を介しAβ生成の標的成形の処置方法が、β-アミロイド前駆タンパク質のタンパク質分解の進行性に関連している。 直接か間接かのいずれかでγセクレターゼ活性を阻害する化合物が、Aβの生成を調節している。 こうしたγセクレターゼの阻害により、Aβの生成が減少し、そしてアルツハイマー病などのAβに伴う神経障害を減少、又は防止することが期待されている。
化学式Iの化合物が、γセクレターゼ阻害活性を有し、そしてAβの生成を阻害すると期待されている。 Aβ生成の阻害剤のための細胞内スクリーニング方法、in vivoにおけるAβ生成を抑制する試験方法、及びセクレターゼ活性を検出するアッセイが、技術的に周知であり、そしてWO 98/22493及びWO 01/19797,EP 0652009,米国特許番号 5,703,129、5,593,846、6,211,235及び6,207,710を含む多くの刊行物に開示されており、その全てを本明細書に引用として組み入れられている。
本発明により提供される化合物は、有力な医薬試薬がAβ生成を阻害できる能力の判定に、基準として及び試薬として有効である。
これらは、本発明の化合物を含むキットを提供できる。 Aβ生成の阻害剤として、約100μMより少ないIC 50又はK i値を有する場合化合物が活性であると考えられる。
化学式Iを有する化合物の合成および調製
本発明の化合物は、有機合成の当業者に周知な多くの方法で調製できる。 本発明の化合物が、合成有機化学の技術的に周知の合成方法又は当業者に理解される合成方法に関する変化と共に、下記の方法を使用し合成することができる。 好ましい方法は、下記の方法を含むがそれに限定されない。 本明細書に引用された全ての文献が、これら全体において引用によりこれにより組み入れられる。
本発明の新規な化合物が、この章で記載された反応および技術を使用し調製できる。 この反応は、使用される試薬および物質に適切な溶媒中で行われ、それが有効な形質変換として適切である。 さらに下記の合成方法は、溶媒、反応気体、反応温度、実験期間や作用方法の選択を含み、提示された全ての反応条件が、反応に標準条件となるように選択され、当業者により容易に認識できるようにすべきことが、理解されるであろう。 色々な分子の部分に存在する機能性は、提示される試薬および反応に適合する必要性が、有機合成の当業者により理解されよう。 置換基の反応条件に適合できるこうした制限が、当業者に容易に明らかになり、さらに変更した方法を使用する必要がある。
アシル化されたアミノ酸アミジルピラゾールの構造
種々の置換されたアシル化アミノ酸アミジルピラゾールが、相当するカルボン酸を本方式にて使用し調製できる。 下記の方法AFがアシル化アミノ酸アミジルピラゾールを調製する一般的方法を示す。
ピラゾールの合成 (種類 8及び9).
2及びR
5上の保護基が戦略的に必要とされ、有機合成における保護基(Protecting Group In Organic Synthesis(Theodora W.Greene and Peter GMWuts,Wiley and Sons)に記載されている方法が、これらの場合を取り扱うために用いられる。
方法A
乾燥した丸底フラスコ中でカルボン酸1の溶液を調製する。 この反応溶液に、N,N'-カルボニルジイミダゾールを加えた。 分離式丸底フラスコ中で、シアノ酢酸溶液を塩化イソプロピルマグネシウムと共に加えた。 2の反応混合物を互いに混合し、反応に対し十分な時間経過後、酢酸と組み合わせ最大pH5になるようにした。 さらに粗製物質を処理しケトニトリル(ketonitrile)として黄色がかった油状の生成物2が得られた。
方法 B
無水エタノール中ケトニトリル(ketonitrile)2の溶液、tert-ブチルヒドラジン、及びトリエチルアミンを、進行する反応に対し十分な時間還流する。 室温まで冷却した後その反応溶液を濃縮した後、EtOAcにて抽出しそして乾燥した。 残りの粗製物質を、フラッシュ(flash)クロマトグタフィにかけ、t-ブチルアミノピラゾール3が得られた。
方法 C
アミノ酸4と共にtert-ブチルアミノピラゾール3をPOCl 3カップリングの一般方法は、tert-ブチルアミノピラゾール3溶液、および適切な溶媒中のアミノ酸4をの溶液を、POCl 3と共に加える。 次に反応混合物を抽出し、乾燥しそして溶媒を除去した。 物質を精製し生成物5が得られた。
方法 D
N-tertブチルにて保護ピラゾール5溶液を、塩化メチレン/トリフルオロ酢酸の溶液中で攪拌した。 揮発物を蒸発除去し所望アミン6に相当する塩を生成した。
方法 E
カルボン酸7、アミン6、トリエチルアミン(TEA)およびヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT)を混合する。 次に混合物を1-エチル-3-(3'-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・ハイドロクロライド(EDCI)と共に加える。 次にその反応混合物を精製し、所望の生成物8を生成した。
方法 F
蟻酸中にN-tert-ブチル保護ピラゾール8の溶液を還流させ飽和NaHCO 3(aq)に加える。 急冷した溶液を抽出し、乾燥しそして真空ろ過した。 粗製物質をシリカ上にてクロマトグラフにかけ、tert-ブチル脱保護の生成物9が得られた。 R、R 2又はR 5上の官能基が、方法Fの結果としてホルミル化された場合、得られたホルミル基を除去した。
A乃至Hの実施例が、アシル化アミノ酸アミジルピラゾールの調製方法を示す。
2 CO
2 H, i-PrMgCl, THF、 B: t-BuNHNH
2・HCI, Et
3 N, EtOH、 C: Cbz-Ala-OH, POCl
3 , ピリジン、 D:TFA 、 E: CH
2 O, NaOAc, NaCNBH
3 , MeOH、 F: 10% Pd/C, EtOH, H
2 、G: 3,5-ジフルオロマンデル酸, EDC・HCI, HOBT, NMM, THF H. TFA、である。
実施例A
4-(2-シアノアセチル)-4-フェニルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
乾燥THF80mL中にシアノ酢酸2.52g(30mモル)溶液を-78℃にて攪拌しながら、THF中2.0Mのi-PrMgClの24.6mL(49.2mモル)を加えた。 1時間後、20mLのTHF中で3.00g(10mモル)の1-tert-ブトキシカルボニル-4-フェニルピペリジン-4-カルボン酸(Maybridge,cat.no.JFD 01929)、および1.93g(12mモル)の1,1'-カルボニルジイミダゾールの溶液を加えた。 反応混合物を室温まで暖めた。 16時間後、その混合物の300mLを水中に入れ、そして濃酢酸によりpH4までに低くした。 次にその混合物をEtOAcにて抽出しMgSO 4上にて乾燥しそして濃縮した。 溶離剤として1:1 EtOAc-ヘキサンを使用しシリカゲル上で精製し、4-(2-シアノアセチル)-4-フェニルピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルが得られた。
実施例B
4-(5-アミノ-1-tert-ブチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-フェニルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
20mLの無水EiOH中で1.66g(5.0mモル)の4-(2-シアノアセチル)-4-フェニルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル、2.2mL(16mモル)のEt 3 Nおよび2.00g(16mモル)のtert-ブチルヒドラジン・ハイドロクロライドを、密封管にて100℃まで加熱した。 64時間後、反応混合物を室温まで冷却しそして濃縮した。 溶離剤として30:70 EtOAc-ヘキサンを使用しシリカゲル上で精製し、4-(5-アミノ-1-tert-ブチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-フェニルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルが得られた。
実施例C
4-[5-(2-ベンジルオキシカルボニルアミノ・プロピオニルアミノ)-1-tert-ブチル-1H-ピラゾール-3-イル]-4-フェニルピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
9.0mLの乾燥ピリジン中で0.68g(1.7mモル)の4-(5-アミノ-1-tert-ブチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-フェニルピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル、および0.39g(1.7mモル)のカルボベンジルオキシ-L-アラニン溶液を、0.18mL(1.9mモル)のPOCL 3を加えながら-10℃で攪拌した。 25分後、反応混合物を、1MのHClに入れEtOAcにて抽出した。 有機層を飽和水溶液NaHCO 3にて洗浄し、MgSO 4上で乾燥しそして濃縮した。 溶離剤として50:50 EtOAc-ヘキサンを使用しシリカゲル上で精製し、4-[5-(2-ベンジルオキシカルボニルアミノ-プロピオニルアミノ)-1-tert-ブチル-1H-ピラゾール-3-イル]-4-フェニルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルが得られた。
実施例D
{1-[2-tert-ブチル-5-(4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イルカルバモイル]エチル}カルバミン酸ベンジルエステル .
4.0mLの純粋なトリフルオロ酢酸中、54g(0.9mモル)の4-[5-(2-ベンジルオキシカルボニルアミノ-プロピオニルアミノ)-1-tert-ブチル-1H-ピラゾール-3-イル]-4-フェニルピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを室温で15分間攪拌する。 次にその混合物を飽和水溶液NaCO 3に入れ、そしてEtOAcにて抽出した。 有機層をMgSO 4上で乾燥しそして濃縮し、さらに精製することなく使用される、{1-[2-tert-ブチル-5-(4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イルカルバモイル]エチル}カルバミン酸ベンジルエステルが得られた。
実施例E
0.67g(1.3mモル)の{1-[2-tert-ブチル-5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イルカルバモイル]エチル}カルバミン酸ベンジルエステル
10mLのMeOH中で、{1-[2-tert-ブチル-5-(4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イルカルバモイル]エチル}カルバミン酸ベンジルエステル、0.33mL(4.0mモル)の37%水溶性ホルムアルデヒド、0.33g(4.0mモル)の酢酸ナトリウム、および0.27g(4.3mモル)のNaCNBH 3を室温にて攪拌した。 16時間後、反応混合物を濃縮し、そして水およびEtOAcにて抽出した。 有機層をMgSO 4上で乾燥しそして濃縮した。 溶離剤として4%のEt 3 N-MeOH を使用し、シリカゲル上で精製し、{1-[2-tert-ブチル-5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イルカルバモイル]エチル}カルバミック酸ベンジルエステルが得られた。
実施例F
2-アミノ-N-[2-tert-ブチル-5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]プロピオンアミド .
5.0mLの無水EtOH中で、0.36g(0.7mモル)の{1-[2-tert-ブチル-5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イルカルバモイル]エチル}カルバミック酸ベンジルエステル、および0.36gの10%Pd/Cを、30psiH 2下16時間攪拌した。 その反応混合物をセライト(Celite)を通してろ過し、そして0.36gの新鮮な10% Pd/Cを、再度30psiH 2下16時間攪拌したろ過液に加えた。 その手順をさらに1度繰り返し、最後のろ過後ろ液を濃縮した。 溶離剤として4%のEt 3 N-MeOH を使用し、シリカゲル上にて精製し2-アミノ-N-[2-tert-ブチル-5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]プロピオンアミドが得られた。
実施例G
N-[2-tert-ブチル-5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]-2-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシアセチルアミノ]プロピオンアミド
5.0mLのTHF中で、0.14g(0.4mモル)の2-アミノ-N-[2-tert-ブチル-5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]プロピオンアミド、および0.08g(0.4mモル)の(s)-3,5-ジフルオロマンデル酸(Garofaloら、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3051)の溶液が、0.06g(0.4mモル)のHOBT、および0.08mL(0.7mモル)のNMMを加えた後0.90g(0.5mモル)のEDC・HCLを加えながら、室温にて攪拌した。 16時間後、反応物を1MのHCLにて急冷し、EtOAcにて抽出した。 有機層をNaHCO 3飽和水溶液にて洗浄し、MgSO 4上にて乾燥しそして濃縮した。 溶離剤として4%のEt 3 N-MeOH を使用し、シリカゲル上にて精製し、N-[2-tert-ブチル-5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]-2-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシアセチルアミノ]プロピオンアミドが得られた。
実施例H
2-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシアセチルアミノ]-N-[5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]プロピオンアミド.
2.0mLの純粋なトリフルオロ酢酸中で、0.04g(0.1mモル)のN-[2-tert-ブチル-5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]-2-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシアセチルアミノ]プロピオンアミドの溶液を、15分間還流した。 次にその反応混合物を室温まで冷却し、NaCO 3の飽和水溶液にて急冷し、そしてEtOAcにて抽出した。 有機層を、MgSO 4上にて乾燥しそして濃縮した。 シリカゲル上にて精製し、2-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシアセチルアミノ]-N-[5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]プロピオンアミドが得られた。
方法A乃至E又はA乃至Fを下記の化合物(実施例1乃至107)を調製するために用いられた。
実施例 1.
C
21 H
20 F
2 N
4 O
3の分析計算値: C, 60.87; H, 4.86; N, 13.52. . 実測値: C, 60.73; H, 4,73 ; N, 13.28.
1 H NMR (CDC1
3 , 300 MHz) δ11.97 (s, 1H), 7.99 (d, J= 9.3 Hz, 1H), 7.21(m, 5H), 7.09 (d, J= 6.1 Hz, 2H), 6.79 (m, 1H), 6.37 (s, 1H), 5.11(s,1H), 4.74 (m, 1H), 3.85 (m, 2H), 1.35 (d, J= 6.6 Hz, 3H).
実施例2.
C
21 H
20 F
2 N
4 O
3・1/4H
2 Oの分析計算値: C, 60.21; H, 4.93; N, 13.57. 実測値: C, 60.24; H, 4,76 ; N, 13.31.
1 H NMR (CDC1
3 , 300 MHz) δ11.82 (s, 1H), 8.03 (d, J= 9.3 Hz, 1H), 7.23(m, 5H), 6.95 (d, J= 6.0 Hz, 2H), 6.57 (m, 1H), 6.21 (s, 1H), 5.16(s,1H), 4.87 (m, 1H), 3.84 (m, 2H), 1.41 (d, J= 6.6 Hz, 3H).
実施例3
C
23 H
22 F
2 N
4 O
3の分析計算値: C, 62.72; H, 5.03; N, 12.72. 実測値: C, 62.69; H, 5.03 ; N, 12.68.
1 H NMR (CDC1
3 , 300 MHz) δ11.55 (s, 1H), 11.33(s(br),1H),7.70 (d, J= 9.9 Hz, 1H), 7.23(m, 5H), 7.04 (d, J= 7.1 Hz, 2H), 6.76(t,J = 8.2Hz,1H),6.30 (s, 1H), 5.39(s(br),1H), 4.71 (m, 1H), 1.33 (m, 7H).
実施例4
C
25 H
26 F
2 N
4 O
3の分析計算値: C, 64.09; H, 5.59; N, 11.96. . 実測値: C, 64.06; H, 5.52 ; N, 11.66.
1 H NMR (CDC1
3 , 300 MHz) δ12.01 (s, 1H), 11.75(s(br),1H),7.84 (d, J= 9.3 Hz, 1H), 7.18(m, 7H),6.81 (t, J= 8.8 Hz, 1H), 6.43 (s, 1H), 5.95(s(br),1H), 5.14(s,1H),4.73 (m, 1H), 2.35 (m, 2H), 2.14 (m, 2H),1.65 (m, 4H),1.41( d, J = 6.6Hz,3H).
実施例5
C
23 H
23 ClF
2 N
4 O
3の分析計算値: C, 57.93; H,4.86; N, 11.75. 実測値: C, 57.68; H, 4.92 ; N, 11.83.
1 H NMR (CDC1
3 , 300 MHz) δ11.75(s(br),1H),7.84 (d, J= 9.3 Hz, 1H), 7.16(m, 4H),7.02(d,J = 6.0,2H),7.77 (t, J= 8.8 Hz, 1H), 6.50 (s, 1H), 5.08(s,1H), 4.74 (m, 1H), 1.64 (s, 6H), 1.43( d, J = 6.6Hz,3H).
実施例6
C
23 H
23 F
2 N
5 O
5の分析計算値: C, 55.64; H,4.87; N, 14.11. 実測値: C, 55.60; H, 4.82 ; N, 13.88.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ12.14(s(br),1H),12.03(s(br),1H),8.04 (d, J= 8.9 Hz, 2H), 7.95 (d, J= 8.2 Hz, 1H), 7.33 (d, J= 8.8 Hz, 2H), 7.01 ( d, J=6.0 Hz, H)、6.77( m,1H)、5.95(s(sb)、1H)、5.11( s,1H)、4.74(m,1H)、1.68(s,3H),1.44(d, J = 6.6Hz,3H).
実施例7
C
28 H
26 F
2 N
4 O
3・3/4H
2 Oに対する分析計算値: C, 64.92; H,5.35; N, 10.81. 実測値: C, 64.94; H, 5.24 ; N, 10.81.
1 H NMR (CD
3 OD, 300 MHz) δ17.24( m,6H)、7.09(m,6H)、6.83(m,1H)、6.13(s,1H)、5.04(s,1H)、4.46(m,1H)、2.10(s,3H),1.36(d, J = 7.14,3H).
実施例8
C
27 H
24 F
2 N
4 O
3に対する分析計算値: C, 66.11; H,4.93; N, 11.42. 実測値: C, 65.79; H, 5.22 ; N, 11.25.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ7.74( d, J = 9.3Hz,1H)、7.21(m,10H)、6.89(d, J = 6.0Hz,2H)、6.73(m,1H)、6.38(s,1H)、5.44(s,1H)、4.91(s,1H)、4.68( m,1H)、1.33(d, J = 7.1Hz,3H).
実施例9
C
22 H
20 F
2 N
4 O
3・3/4H
2 Oに対する分析計算値: C, 60.06; H,4.93; N, 12.74. 実測値: C, 60.27; H, 4.80 ; N, 12.83.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ12.10(s,1H)、7.91 (d, J = 9.9Hz,1H)、7.32(m,5H)、7.17(d, J = 6.0Hz,2H)、7.00(d, J = 7.0Hz,1H)、6.72(m,2H)、6.62(s,1H)、5.67(s(br),1H)、5.20(s,1H)、4.87(m,1H)、1.44(d, J = 6.6Hz,3H).
実施例10
2下により1時間攪拌した。 その反応混合物を、ろ過フイルタのセライト床(bed of celite)を通しろ過した。 ろ液を回転式蒸発器により濃縮した。 粗製物質が溶離液として10%のMeOH/CH
2 Cl
2を使用して、シリカ上フラッシュ・クロマトグラフ(flash chromatographed)にかけられ、還元生成物90603(70%)が得られた。
MS457.9 (M+H)、479.5 .(M+Na).
C
23 H
25 F
2 N
5 O
3・5/4H
2 Oに対する分析計算値: C, 57.55; H,5.77; N, 14.59. 実測値: C, 57.33; H, 5.41 ; N, 14.26.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ11.81(s,1H)、7.84 (d, J = 9.3Hz,1H)、6.95(m,2H)、6.71(m,1H)、6.53(m,3H)、5.80(s(br),1H)、4.74(m,2H)、3.68(s(br),1H)、1.61(s,3H)、1.57(s,3H)、1.36(d, J = 6.6Hz,3H).
実施例11
2 SO
4上にて乾燥し、そして真空ろ過した。 ろ液を回転式蒸発器にて蒸発させた。 残留固体を5mLのMeOHにて溶解し、そして0.33mモル( 2 eq.)のLiOHを加えてヒドロキシル基の望ましくないアシル化を取り除いた。 その混合物を室温にて20分間攪拌し、さらに回転式にて蒸発乾固した。 その固体を15mLのH
2 Oに溶解した。 水溶液層をEtOAc(3X40mL)にて抽出した。 合わされた有機抽出物をNa
2 SO
4上にて乾燥し、そして真空ろ過した。 ろ液を回転式にて蒸発乾固した。 粗製物質が溶離液として10%のMeOH/CH
2 Cl
2を使用して、シリカ上フラッシュ・クロマトグラフ(flash chromatographed)にかけられ、アシル化された生成物91493(50%)が得られた。
MS499.5 (M+H)、521.3 .(M+Na).
C
25 H
27 F
2 N
5 O
4・3/2H
2 Oに対する分析計算値: C, 57.03; H,5.74; N, 13.30. 実測値: C, 57.03; H, 5.41 ; N, 12.98.
1 H NMR (CD
3 OD, 300 MHz) δ7.74 (d, J = 6.6Hz,2H),7.22 (d, J = 6.6Hz,2H)、7.14 (d, J = 7.1Hz,2H)、6.90(m,1H)、6.46(s(br),1H)、5.11(s,1H)、4.55(m,1H)、2.12(m,3H)、1.70(s,6H)、1.44(d, J = 5.56Hz,3H).
実施例12
C
25 H
25 F
3 N
4 O
3に対する分析計算値: C,61.72; H,5.18; N, 11.52. 実測値: C, 61.89; H, 5.43 ; N, 11.14.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ12.11(s,1H)、11.84(s(br),1H)、7.87 (d, J = 9.9Hz,1H),7.16(m,4H)、6.82(m,3H)、6.39(s,1H)、5.99(s(br),1H)、5.15(s,1H)、4.74(m,1H)、2.31(m,2H)、2.09(m,2H)、1.71(m,4H)、1.43(d, J = 6.6Hz,3H).
実施例13
C
25 H
25 F
2 CLN
4 O
3・11/10H
2 Oに対する分析計算値: C,57.44; H,5.24; N, 10.72. 実測値: C, 57.79; H, 5.04 ; N, 10.32.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ12.12( s,1H)、11.88(s(br),1H)、7.90 ( d, J = 9.9Hz,1H)、6.82(m,1H)、6.40(s,1H)、6.07(s(br),1H)、5.17(s,1H)、4.74(m,1H)、2.33(m,2H)、2.08(m,2H)、1.68(m,4H)、1.44(d, J = 6.6Hz,3H).
実施例14
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ11.71( s,1H)、7.79 ( d, J = 9.3Hz,1H)、7.21( m,5H)、7.06( d, J = 6.6Hz,2H)、6.40(s,1H)、6.77(m,1H)、6.43(s,1H)、5.11(s,1H)、4.71(m,1H)、1.58(d, J = 6.6Hz,3H)、1.39(d, J = 6.6Hz,3H).
実施例15
C
26 H
28 F
2 CLN
4 O
3・5/4H
2 Oに対する分析計算値: C,61.83; H,6.09; N, 11.09. 実測値: C, 62.10; H, 5.97 ; N, 10.76.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ12.06( s,1H)、11.75(s(br),1H)、7.83 ( d, J = 9.9Hz,1H)、7.24(m,5H)、7.20 ( d, J = 6.6Hz,2H)、6.79(m,1H)、6.44(s,1H)、5.84(s(br),1H)、5.11(s,1H)、4.76(m,1H)、2.17(m,4H)、1.51(m,9H).
実施例16
C
25 H
25 F
3 N
4 O
3に対する分析計算値: C,61.72; H,5.18; N, 11.52. 実測値: C, 61.45; H, 5.26 ; N, 11.41.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ11.51(s(br),1H)、7.60( m,1H)、 7.34(m,1H)、7.06(m,4H)、6.9(m,1H)、6.79(m,1H)、6.47(S,1H)、5.12(s,1H)、4.73(m,1H)、2.52(m,2H)、2.17(m,2H)、1.80(m,4H)、1.39 ( d, J = 6.6Hz,3H).
実施例17
C
23 H
23 F
3 N
4 O
3に対する分析計算値: C,59.99; H,5.03; N, 12.17. 実測値: C, 60.08; H, 5.11 ; N, 11.96.
1 H NMR (CD
3 OD, 300 MHz) δ7.31(m,2H)、 7.15(m,3H)、7.03(m,1H)、6.89(m,1H)、6.38(s(br),1H)、5.12(S,1H)、5.12(s,1H)、4.57(m,1H)、1.76(s,6H)、1.44 ( d, J = 7.1Hz,3H).
実施例18
C
25 H
28 F
2 N
4 O
3に対する分析計算値: C,63.82; H,6.00; N, 11.91. 実測値: C, 63.45; H, 5.92 ; N, 11.76.
1 H NMR (CD
3 OD, 300 MHz) δ7.15( d, J = 6.6Hz,2H)、6.90m,4H)、6.46(s,1H)、5.12(s,1H)、6.89(m,1H)、4.57(m,1H)、2.28(s,6H)、1.69(s,6H)、1.45( d, J = 7.1 Hz,3H).
実施例19
C
23 H
22 F
4 N
4 O
3・3/2H
2 Oに対する分析計算値: C,54.65; H,4.99; N, 11.08. 実測値: C, 54.95; H, 5.00 ; N, 10.77.
1 H NMR (CD
3 OD, 300 MHz) δ7.33(m,1H)、7.14( d, J = 6.0Hz,2H)、6.92m,3H)、6.39(s,1H)、5.12(s,1H)、4.56(m,1H)、1.75(s,6H)、1.44( d, J = 7.1 Hz,3H).
実施例20
C
24 H
26 F
2 N
4 O
3・1/2H
2 Oに対する分析計算値: C,61.93; H,5.85; N, 12.04. 実測値: C,61.75; H, 5.84 ; N, 11.88.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ11.87(s,1H)、7.81( d, J = 9.9Hz,1H)、7.18(m,3H)、7.18(m,3H)、 7.08(m,3H)、6.83(m,1H)、6.11(s,1H)、5.07(s,1H)、4.53(m,1H)、2.81( d, J = 5.3 Hz,3H)、2.67(m,1H)、1.38( d, J = 6.6 Hz,3H)、1.27(m,6H).
実施例21
C
24 H
23 F
5 N
4 O
3に対する分析計算値: C,56.47; H,4.54; N, 10.98. 実測値: C,56.14; H, 4.72 ; N,10.79.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ12.18(s,1H)、7.97( d, J = 9.9Hz,1H)、7.47( d, J = 8.2Hz,2H)、7.31( d, J = 8.2Hz,2H)、7.03( d, J = 6.5Hz,2H)、6.76(m,1H)、6.47(s,1H)、5.10(s,1H)、4.76(m,1H)、1.67(d,J = 3.9 HZ,6H)、1.45(d,J = 6.6 Hz,3H).
実施例22
C
27 H
24 F
5 N
4 O
3に対する分析計算値: C,66.11; H,4.93; N, 11.42. 実測値: C,56.97; H, 4.91 ; N,11.18.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ11.89(s(br),1H)、7.88( d, J = 9.3Hz,1H)、7.44(m,1H)、7.28m,2H)、7.10(m,6H)、6.96( d, J = 7.1Hz,2H)、6.64(m,2H)、5.09(s,1H)、4.82(m,1H)、4.07(m,2H)、1.48( d, J = 6.6Hz,3H).
実施例23
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ12.08(s,1H)、8.74( d, J =9.9Hz,1H)、8.53( d, J =4.4Hz,1H)、7.91( d, J = 8.2Hz,1H)、7.80( m,1H)、7.42(m,1H)、6.86( d, J =7.1Hz,2H)、6.73(s,1H) 、6.60(m,1H)、5.10(m,1H)、1.81(s,3H)、1.76(s,3H)、( d, J = 6.6Hz,3H).
実施例24
C
25 H
23 F
2 N
5 O
2・3/4H
2 Oに対する分析計算値: C,62.94; H,5.18; N, 14.68. 実測値: C,63.09; H, 5.05 ; N,14.77.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ12.16( s,1H)、9.32( d, J = 8.8Hz,1H)、9.01( d, J = 9.9Hz,1H)、8.48( d, J = 5.5Hz,1H)、7.83( m,2H)、7.70( t, J = 7.7Hz,1H)、7.54(t, J = 8.2Hz,1H)、6.86( d, J = 6.0Hz,2H)、6.76( s,1H)、6.59( m,1H)、5.16( m,1H)、1.80(s,3H)、1.78( s,3H)、1.62( d, J = 6.6Hz,3H).
実施例25
C
20 H
28 N
4 O
2に対する分析計算値: C,67.39; H,7.92; N, 15.72. 実測値: C,67.05; H, 7.65 ; N,15.72.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ11.95( s,1H)、11.87( s(br),1H)、7.23( m,5H)、6.87( d, J = 9.3Hz,1H)、6.63( s,1H)、4.94( m,1H)、1.99( m,3H)、1.76( s,3H)、1.74(s,3H)、1.41( d, J = 6.6Hz,3H)、0.86(d, J = 6.0Hz,3H)、0.80(d, J = 5.5Hz,3H).
実施例26
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ11.86( s,1H)、7.23( m,5H)、6.60( m、2H)、6.63(s,1H)、4.93(m,1H)、2.19(m,2H)、1.75(s,3H)、1.74(s,3H)、1.50(m,2H)、1.40( d, J = 6.6Hz,3H)、0.84( t, J = 7.7Hz,3H).
実施例27
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ11.91( s,1H)、7.86(d,J = 8.8Hz,1H)、7.07( m,4H)、6.74( m、1H)、6.61( d, J = 8.8Hz,2H)、6.49(s,1H)、4.93(m,1H)、5.06(s,1H)、4.75(m,H)、2.83(s,6H)、1.63(s,6H)、1.40( d, J = 6.6Hz,3H).
実施例28
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ7.22( m,4H)、6.57(s,1H)、4.86(m,1H)、3.78(s(br),2H)、2.88(s,3H)、1.72(s,3H)、1.71(s,3H)、1.40(m,12H).
実施例29
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ11.82( s,1H)、7.89(d,J = 9.9Hz,1H)、7.22(m,5H)、6.65(s,1H)、4.86(m,1H)、4.89(m,1H)、2.84(s,2H)、2.23(s,6H)、1.75(s,3H)、1.74(s,3H)、1.39(d,J = 7.1 Hz,3H).
実施例30
1 H NMR (CD
3 OD, 300 MHz) δ7.31(m,9H)、6.50(s(br),1H)、4.68(m,1H)、4.19(m,2H)、3.81(m,1H)、3.12(m,2H)、1.85(s,6H)、1.62(s,3H).
実施例31
1 H NMR (CD
3 OD, 300 MHz) δ7.38(m,4H)、6.46(s,1H)、4.69(m,1H)、2.64(s,3H)、1.80(s,6H)、1.57(d,J = 7.1 Hz,3H).
実施例32
MS 378.1 (M+H).
1 H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ7.13( m,5H)、6.88( m,3H)、6.28( s,1H)、5.096(s,1H)、4.55( m,J = 6.9,1H)、2.87( s,2H)、1.41( d,J = 6.9 Hz,3H),1.283(s,6H).
実施例33
MS 447 (M+H)、470 (M+Na).
実施例34
MS 429 (M+H)、452 (M+Na).
実施例35
MS 479 (M+H)
1 H NMR (MeOH,300 MHz) δ7.11( m,2H)、6.81( m,3H)、6.43( s,1H)、5.09(s,1H)、4.54( m,J = 7.2,1H)、1.67( s,6H)、1.41( d,J = 7.2 Hz,3H)、1.283(s,6H).
実施例36
MS 461 (M+H).
1 H NMR (MeOH,300 MHz) δ7.27( m,2.3)、7.12( m,2H)、7.00( m,2H)、6.85(m,1H)、6.40(s,1H)、5.09(s,1H)、5.09( s,1H)、4.53( m,1H)、1.68(s,6H)、1.42( d,J = 6.9 Hz,3H).
実施例37
MS 387 (M+H).
1 H NMR (DMSO,300 MHz) δ7.13( m,3H)、6.87( m,2H)、6.29( a,1H)、4.63 (m,1H)、3.90( d,J = 3.6 Hz,1H)、 2.87(s,2H)、2.11(m,1H)、1.98( d,J = 3.9 Hz,1H)、1.42( d,J = 6.9 Hz,3H)、 1.28( s,6H)、1.01( d,J = 6.9 Hz,3H)、0.86( d,J = 6.6 Hz,3H).
実施例38
MS 409 (M+H).
1 H NMR (DMSO,300 MHz) δ6.84( m,3H)、6.44( s,1H)、6.62(m,1H)、3.90( d, J = 1.5,1H)、2.1(m,1H)、1.67(s,6H)、1.43( d, J = 6.9 Hz,3H)、1.00( d, J = 6.9 Hz,3H)、0.85( d, J = 6.6 Hz,3H).
実施例39
MS 485 (M+H)、506.8 (M+Na).
1 H NMR (MeOH,300 MHz) δ 7.25( m,4H)、7.09( m,3H)、6.85(m,1H)、6.44(s,1H)、5.06(s,1H)、4.51(m、1H)、3.78(m,2H)、3.60(m,2H)、2.27 (m,4H)、1.36 ( d, J = 6.9 Hz,3H).
実施例40
MS 479 (M+H).
実施例41
MS 446.8 (M+H)、468.8.(M+Na)、485(M+K).
C
22 H
21 ClF
2 N
4 O
2に対する分析計算値: C,59.13; H,4.74; N, 12.54. 実測値: C,58.88; H, 4.94 ; N,12.19
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ7.50(m,1H)、7.33( m,,3H)、6.71( m,2H)、6.58(m,1H)、4.77( m,1H)、1.62( s,6H)、1.47(d, J = 9.0Hz,3H).
実施例42
MS 481 (M+H)、503 (M+Na)、518(M+K).
C
22 H
21 F
5 N
4 O
2に対する分析計算値: C,57.50; H,4.41; N, 11.66. 実測値: C,57.20; H, 4.57 ; N,11.23
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.66 (m,4H)、6.79( m,,3H)、6.51( m,1H)、4.67(m,1H)、1.66( s,6H)、1.46(d, J = 8.7Hz,3H).
実施例43
MS 481 (M+H)、503 .(M+Na)、518.8(M+K).
C
22 H
21 F
5 N
4 O
2に対する分析計算値: C,57.50; H,4.41; N, 11.66. 実測値: C,57.13; H, 4.46 ; N,11.41
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 8.19 (s,1H)、8.10(d, J = 7.8Hz,1H).7.80(d, J = 7.8Hz,1H)、7.61(t, J = 7.8Hz,1H)、6.752( m,,3H)、6.51( m,1H)、4.43(s,1H)、4.72(m,1H)、1.64(s,6H)、1.52(d, J = 7.2Hz,3H).
実施例44
MS 511.2 (M+H)、533 (M+Na).
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.59(m,3H)、7.45(m,1H)、6.79(m,3H)、6.39(m,1H)、5.43(m,1H)、5.57(m,1H)、1,66 (s,7H)、1.48(d, J =6.92Hz,3H).
実施例45
MS 499.2 (M+H)、521 (M+Na).
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.36(s,4H)、6.82(m,3H)、6.41(s,1H)、5.01(s,1H)、4.53(m,1H)、1.66(s,6H)、1,41(d, J = 6.9Hz,3H)、1.28(s、9H).
実施例46
MS 499.2 (M+H)、521 (M+Na).
1 H NMR ( MeOH, 300 MHz) δ 7.35( s,4H)、6.79(m,3H)、6.38(s,1H)、5.01(s,1H)、5.46(m,1H)、1.65(s,6H)、1,41(d, J = 6.9Hz,3H)、1.26(s、9H).
実施例47
MS 477.2 (M+H)、499.0 .(M+Na)、514.8(M+K).
C
23 H
23 ClF
2 N
4 O
3に対する分析計算値: C,57.92; H,4.86; N, 11.75. 実測値: C,57.75; H, 5.27 ; N,11.23.
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.47( s,1H)、7.37( m,1H)、7.27(m,2H)、6.781(m,3H)、6.42(s,1H)、5.04(s,1H)、4.51(m,1H)、1.65(s,6H)、1,40(d, J = 7.2Hz,3H).
実施例48
MS 457.2 (M+H)、479 (M+Na).
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.30(d,J = 8.1 Hz,2H)、7.13(d,J = 7.8 Hz,2H) 、6.69(m,3H)、6.43( s,1H)、4.99(s,1H)、4.531(m,1H)、2.28(s,3H)、1.654(s,6H)、1.40 (d, J = 6.9Hz,3H).
実施例49
MS 477.0 (M+H)、498.8 .(M+Na)、514.8(M+K).
C
23 H
23 ClF
2 N
4 O
3に対する分析計算値: C,57.92; H,4.86; N, 11.75. 実測値: C,57.70; H, 4.92 ; N,11.43.
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.43( d, J =8.4Hz,2H)、7.30 ( d, J = 10.8Hz,2H)、6.73( m,3H)、6.40(s,1H)、5.041(s,1H)、4.52(m,1H)、1.647(s,6H)、1.39(d, J = 7.2Hz,3H).
実施例50
MS 473.0 (M+H)、495 (M+Na).
C
24 H
26 F
2 N
4 O
4に対する分析計算値: C,61.01; H,5.55; N, 11.86. 実測値: C,61.63; H, 5.25 ; N,11.11.
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.32( m,2H)、6.83( m,5H)、6.45(s,1H)、4.98(s,1H)、4.51(m,1H)、3.75(s,3H)、1.66(s,6H)、1.41(d, J = 6.9Hz,3H).
実施例51
MS 511 (M+H)、532.8 (M+Na).
C
24 H
23 F
5 N
4 O
3に対する分析計算値: C,56.47; H,4.54; N, 10.98. 実測値: C,56.12; H,4.68 ; N,10.53
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.64( m,4H)、6.78( m,3H)、6.48(s,1H)、5.14(s,1H)、4.52(m,1H)、1.65(s,6H)、1.39(d, J = 6.9Hz,3H).
実施例52
MS 477 (M+H).
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.36( m,2H)、7.27( m,2H)、6.79(m,3H)、6.51(s,1H)、5.51(s,1H)、4.57(m,1H)、1.66(s,6H)、1.46(d, J = 6.9Hz,3H).
実施例53
MS 406 (M+H).
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.24( m,4H)、6.53(s,1H)、4.67(m,6H)、3.82(m,1H)、2.66(m,1H)、2.09(m,1H)、1.58(m,13H)、1.17(m,3H).
実施例54
MS 391 (M+H).
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.27( m,2H)、6.99(m,2H)、6.40(s,1H)、4.59(m,1H)、3.89(d, J = 3.6Hz,1H)、2.11(m,1H)、1.69(s,6H)、1.44(d, J = 7.2Hz,3H)、1.02(d, J = 6.9Hz,3H)、0.87(d, J = 6.9Hz,3H).
実施例55
MS 517 (M+H).
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ 8.18(s,1H)、7.24(m,4H)、6.96(m,2H)、6.91(m,2H)、6.77(m,1H)、5.97(s,1H)、5.01(s,1H)、4.49(m,1H)、1.61(s,6H)、1.38(d, J = 7.2Hz,3H).
実施例56
MS 535 (M+H).
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ 8.44( s,1H)、7.38( d, J = 7.8Hz,1H)、6.93 ( m,2H)、6.75( m,3H)、6.54( m,1H)、5.96(s,1H)、4.97(s,1H)、4.64(s,1H)、4.52(m,1H)、1.58(s,6H)、1.51(s,9H)、1.23(d, J = 6.9Hz,3H).
実施例57
MS 513 (M+H).
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ 8.30( s,1H)、7.41( d, J = 7.5Hz,1H)、7.14 ( m,3H)、6.97( m,4H)、6.72(m,1H)、6.01(s,1H)、5.00(s,1H)、4.52(m,1H)、2.85(s,2H)、1.52(s,9H)、1.38 (d, J = 6.9Hz,3H)、1.18(s,6H).
実施例58
MS 513 (M+H).
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ 8.15( s,1H)、7.43( d, J = 7.5Hz,1H)、7.13( m,3H)、6.96( m,4H)、6.70(m,1H)、5.961(s,1H)、5.04(s,1H)、4.61(m,1H)、4.32(m,1H)、2.81(s,2H)、1.44 (d, J = 6.9Hz,3H)、1.17(s,6H).
実施例58a
MS 443 (M+H).
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ 7.18( m,3H)、6.97( m,2H)、6.17( s,1H)、6.70(m,1H)、4.32(m,1H)、2.88(s,2H)、1.58(s,9H)、1.46(m,12H)、1.22(s,6H).
実施例59
MS 390 (M+H).
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ 7.40( m,5H)、7.16( m,3H)、6.94( m,3H)、6.25(s,1H)、3.77(s,2H)、2.86(s,2H)、1.29(s,9H)、1.21(s,6H) .
実施例60
MS 342 (M+H).
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 7.11( m,3H)、6.92( m,2H)、5.82( s,1H)、2.86(s,2H)、2.34(t,J = 6.6Hz,2H)、1.71(m,2H)、1.57(s,9H)、1.22(s,6H) 、1.02(t, J = 7.5 Hz,3H).
実施例61
MS 341.4 (M+H)、563.4 (M+Na).
C
29 H
34 N
4 F
2 O
3に対する分析計算値: C,64.43; H,6.34; N, 10.36. . 実測値: C,64.20; H,6.22 ; N,10.30
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 8.43( s,1H)、7.24( m,5H)、7.09(m,1H)、6.91(m,2H)、6.70(m,1H)、5.91(s,1H)、4.90(s,1H)、1.22(s,6H) 、4.78(s,1H)、4.42(m,1H)、3.73(m,4H)、2.38(m,2H)、2.12(m,3H)、1.51(s,9H)、1.20(d, J = 6 Hz,3H).
実施例62
MS 537.2 (M+H)、559.2 (M+Na).
C
27 H
29 F
5 N
4 O
2に対する分析計算値: C,64.43; H,6.34; N, 10.36. 実測値: C,64.20; H,6.22 ; N,10.30
1 H NMR (MeOH, 300 MHz) δ 8.92( s,1H)、8.01(s,1H)、7.88(d, J = 7.8 Hz,1H)、7.89(d, J = 7.5 Hz,1H) 、7.68(d, J = 7.8 Hz,1H) 、7.39(t, J = 7.8 Hz,1H),6.77(m,2H)、6.50(m,1H)、5.94(s,1H)、5.04(m,1H)、1.55(s,6H) 、1.52(m,12H) .
実施例63
MS 555 (M+H)、577.2 (M+Na).
C
31 H
40 F
2 N
4 O
3に対する分析計算値: C,67.13; H,7.23; N, 10.10. 実測値: C,67.07; H,7.28 ; N,9.90
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ 8.61( s,1H)、7.32(m,3H)、7.22(m,2H)、6.82(m,2H)、6.54(m,1H)、5.98(s,1H)、4.95(d, J = 3 Hz,1H)、4.56(m,1H)、3.98(d, J = 6 Hz,1H) 、1.58(s,6H)、1.48(s,9H)、1.28(m,12H).
実施例64
MS 533.01 (M+H)、555 (M+Na).
C
27 H
31 ClF
2 N
4 O
3に対する分析計算値: C,60.84; H,5.86; N, 10.51. 実測値: C,60.62; H,6.03 ; N,10.19
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ 8.46( s,1H)、7.35(m,2H)、7.20(m,3H)、6.80(m,2H)、6.53(m,1H)、5.95(s,1H)、4.95(s,1H)、4.52(m,1H)、1.56(s,6H)、1.48(s,9H)、1.29(d, J = 6 Hz,3H).
実施例65
MS 449 (M+H)、471 (M+Na).
C
23 H
30 ClF
2 N
4 O
3に対する分析計算値: C,61.59; H,6.74; N, 12.49. 実測値: C,61.66; H,6.80 ; N,12.28.
実施例66
MS 461 (M+H)、483 (M+Na).
C
23 H
23 F
3 N
4 O
3に対する分析計算値: C,60.00; H,5.03; N, 12.17. 実測値: C,60.20; H,5.38 ; N,11.96.
実施例67
MS 443 (M+H)、465 (M+Na).
C
23 H
24 F
2 N
4 O
3に対する分析計算値: C,62.43; H,5.47; N, 12.66. 実測値: C,61.89; H,5.67 ; N,12.38.
実施例68
MS 407 (M+H)、429 (M+Na).
C
23 H
26 N
4 O
3に対する分析計算値: C,67.96; H,6.44; N, 13.78. 実測値: C,66.58; H,6.70 ; N,13.66.
実施例69
MS 413 (M+H)、435 (M+Na).
実施例70
MS 463 (M+H)、485.(M+Na).
C
23 H
22 F
4 N
4 O
2に対する分析計算値: C,59.74; H,4.80; N, 12.12. 実測値: C,59.51; H,4.88 ; N,11.91.
実施例71
MS 397 (M+H)、419 (M+Na).
C
23 H
33 N
4 O
2に対する分析計算値: C,69.67; H,8.13; N, 14.13. 実測値: C,69.40; H,8.20 ; N,14.01.
実施例72
MS 491 (M+H)、513.(M+Na).
C
25 H
26 F
4 N
4 O
2に対する分析計算値: C,61.22; H,5.34; N, 11.42. 実測値: C,61.16; H,5.60 ; N,11.19.
実施例73
MS 469 (M+H)、491 (M+Na).
C
26 H
30 F
2 N
4 O
2に対する分析計算値: C,66.65; H,6.45; N, 11.96. 実測値: C,66.31; H,6.50 ; N,11.89.
実施例74
MS 471 (M+H)、493 (M+Na).
C
24 H
24 F
2 N
4 O
4に対する分析計算値: C,61.27; H,5.14; N, 11.91. 実測値: C,60.72; H,5.48 ; N,11.59.
実施例75
MS 463 (M+H).
C
23 H
25 ClN
4 O
3に対する分析計算値: C,62.65; H,5.71; N, 12.71. 実測値: C,62.38; H,5.97 ; N,12.38.
実施例76
MS 479 (M+H).
C
23 H
22 F
4 N
4 O
3に対する分析計算値: C,57.74; H,4.63; N, 11.71. 実測値: C,57.41; H,4.89 ; N,11.31.
実施例77
MS 451 (M+H)、473 (M+Na).
C
25 H
30 N
4 O
4に対する分析計算値: C,66.65; H,6.71; N, 12.44. 実測値: C,66.11; H,6.62 ; N,12.29.
実施例78
MS 527 (M+H).
C
25 H
24 F
6 N
4 O
2に対する分析計算値: C,57.03; H,4.59; N, 10.64. 実測値: C,56.82; H,4.38 ; N,10.54.
実施例79
MS 527 (M+H)、549(M+Na).
C
28 H
32 F
2 N
4 O
4に対する分析計算値: C,63.87; H,6.13; N, 10.64. 実測値: C,63.77; H,6.02 ; N,10.53.
実施例80
MS 531 (M+H)、553(M+Na).
C
28 H
33 F
3 N
4 O
3に対する分析計算値: C,63.38; H,6.27; N, 10.56. 実測値: C,62.99; H,6.56 ; N,10.23.
実施例81
MS 519 (M+H)、541(M+Na).
C
27 H
30 F
4 N
4 O
2に対する分析計算値: C,62.54; H,5.83; N, 10.80. 実測値: C,62.26; H,5.74 ; N,10.44.
実施例82
MS 497 (M+H)、519(M+Na).
実施例83
MS 525 (M+H)、547(M+Na).
C
30 H
38 F
2 N
4 O
2に対する分析計算値: C,68.68; H,7.30; N, 10.68. 実測値: C,68.37; H,7.54 ; N,10.52.
実施例84
MS 453 (M+H)、475 (M+Na).
C
27 H
40 N
4 O
2に対する分析計算値: C,71.65; H,8.91; N, 12.38. 実測値: C,71.35; H,8.66 ; N,11.81.
実施例85
MS 535 (M+H)、557 (M+Na).
C
27 H
30 F
4 N
4 O
3に対する分析計算値: C,60.67; H,5.66; N, 10.48. 実測値: C,60.27; H,5.71 ; N,10.26.
実施例86
MS 547 (M+H)、569 (M+Na).
C
29 H
34 F
4 N
4 O
2に対する分析計算値: C,63.72; H,6.27; N, 10.25. 実測値: C,63.53; H,6.05 ; N,10.40.
実施例87
MS 521 (M+Na).
C
27 H
32 F
2 N
4 O
3に対する分析計算値: C,65.05; H,6.47; N, 11.24. 実測値: C,64.84; H,6.45 ; N,10.88.
実施例88
MS 469 (M+H)、491 (M+Na).
C
27 H
40 N
4 O
3に対する分析計算値: C,69.20; H,8.86; N, 11.96. 実測値: C,68.77; H,8.22 ; N,12.04.
実施例88a
MS 493 (M+H)、MS415 (M+Na).
実施例89
MS 443 (M+H)、MS465 (M+Na).
実施例90
MS 511 (M+H)、533 (M+Na).
実施例91
MS 444 (M+H).
実施例92
MS 477.1 (M+H).
実施例93
MS 479.1 (M+H).
実施例94
MS 461.1 (M+H).
実施例95
MS 511.1 (M+H).
実施例96
MS 511.0 (M+H).
実施例97
MS 573.2 (M+H).
実施例98
MS 349 (M+H)、391 (M+Na).
実施例99
MS
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ12.11( s,1H)、8.02( d, J = 9.9Hz,1H)、7.16( d, J = 6.1Hz,2H)、6.79( m,1H)、6.20( s,1H)、5.18(s,1H)、4.80( m,1H)、1.75( m,1H)、1.41( d, J = 6.6Hz,3H)、0.94(m,2H)、0.68(m,2H).
実施例100
MS 429 (M+H)、451 (M+Na).
実施例101
MS 509 (M+H)、531 (M+Na).
C
23 H
23 ClF
2 N
4 O
3 S・H
2 Oに対する分析計算値: C,52.42; H,4.78; N, 10.63. 実測値: C,52.55; H, 4.90 ; N,10.40.
実施例102
MS 373 (M+H)
実施例103
MS 330 (M+H)、351 (M+Na).
1 H NMR (DMSO-d
6 ,300MHz)δ12.07( s,1H)、10.23(s,1H)、8.05( d, J = 6.6Hz,1H)、7.15(m,3H)、6.88( d, J = 7.1Hz,2H)、6.17(s,1H)、4.36(m,1H)、2.83(s,2H)、1.81( s,9H).
実施例104
MS 441 (M+H).
C
23 H
22 F
2 N
4 O
3に対する分析計算値: C,62.72; H,5.03; N, 12.72. 実測値: C,62.36; H, 5.00 ; N,12.41.
1 H NMR (CDCl
3 , 300 MHz) δ11.63( s,1H)、11.06(s,1H)、8.27( d, J = 9.3Hz,1H)、7.83(m,2H)、7.31-7.21( m,4H)、7.16-7.05(m,2H)、6.70( s,1H)、4.90( m,1H)、1.74(s,6H)、1.53( d, J = 7.1Hz,3H).
実施例105
MS 443 (M+H)、465 (M+Na).
C
23 H
24 F
2 N
4 O
3・0.5H
2 Oに対する分析計算値: C,61.19; H,5.58; N, 12.41. 実測値: C,61.72; H, 5.54 ; N,12.34.
実施例106
MS 479 (M+H)、501 (M+Na).
C
23 H
22 F
4 N
4 O
3・0.75H
2 Oに対する分析計算値: C,56.15; H,4.81; N, 11.39. 実測値: C,56.23; H, 4.91 ; N,11.01.
実施例107
MS 449.2 (M+H)、471.3 (M+Na).
1 H NMR (CD
3 OD, 300 MHz) δ7.09( m,2H)、6.87(m,1H)、6.32(s,1H) 、5.08(s,1H)、1.04-1.80(m,5H)、1.41( d, J = 7.2Hz,3H)、1.24(s,6H)、0.90-1.35(m,6H).
13 C NMR (CD
3 OD,75 MHz) δ175.1、173.4、165.4(dd, J = 12.3,245.7Hz) 、155.1,147.0(t, J = 9.5Hz)、122.1、111.5(dd, J = 8.3,17.6Hz)、(t, J = 25.9Hz)、96.8,74.9,51.1,50.4,39.3,29.8,28.9,28.5,25.8,19.4.
実施例108
(2S,2'S)-2-[2'-(3,5-ジフルオロフェニル)-2'-ヒドロキシアセチルアミノ]-N-[5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]-プロピオンアミドの合成。
(2S)-1-[2-tert-ブチル-5-(1-メチル-4−フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イルカルバモイル]-エチルカルバミン酸ベンジルエステル(6).
ホルムアルデヒド37%水溶液0.33mLを加えた後、0.33mLのNaOAcおよび0.27g(4.3mモル)のNaCNBH
3を加え、無水MeOHが10mL中で0.67g(1.3mモル)の溶液を室温にて攪拌した。 16時間後、溶媒を回転式蒸発器にて取り出し、残留物を水とEtOAcにて抽出した。 有機層をMgSO
4上にて乾燥し、ろ過し、そして溶媒を回転式蒸発器にて除去した。 シリカゲル上の物質を希釈剤として4%のEt
3 N-MeOHを用いて精製し、清浄な、無色のガラス性固体として、0.41g(60%)のエステル6が得られた。
MS 518 (M+H).
5.0mLの無水EtOH中で、炭素上に0.36g(0.7mモル)のエステル6および0.36gの10%のパラジウムを、30psi下のH
2により振盪した(shaken)。 16時間後、その混合物を、セライト(Celite)を通してろ過し、炭素上0.36gの新鮮な10%のパラジウムをろ液に加えた。 その混合物を30psiのH
2下再度振盪し、そして全ての開始物質を消費するまでこの手法を繰り返した。 反応混合物を、セライト(Celite)を通してろ過し、そしてろ液を回転式蒸発器にて濃縮した。 溶離液として4%のEt
3 N-MeOHを用いて、セイカゲル上の物質を精製し、清浄な、無色の油状物として、0.14g(51%)のアミン7が得られた。
(2S,2'S)-2-[2'-(3,5-ジフルオロフェニル)-2'-ヒドロキシアセチルアミノ]-N-[5-(1-メチル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]-プロピオンアミド
MS 498 (M+H).
実施例109
(2S,2'S)-N-[5-(1-シクロプロピル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]-2-[2'-(3,5-ジフルオロフェニル)-2'-ヒドロキシアセチルアミノ]-プロピオンアミドの合成。
濃酢酸1.42g(2.4mモル)、4Åの分子フルイ1.28g、および2.15g(12.3mモル)のケタールを加えた後、0.28g(10.8mモル)のNaCNBH
3を加え、無水MeOHが20mL中で1.22g(2.4mモル)の溶液を室温にて攪拌した。 反応混合物を16時間還流し、室温まで冷却し、そしてろ過し固体を取り除いた。 ろ駅を回転式蒸発器にて濃縮し、そして水とEtOAcにて抽出した。 有機層をMgSO
4上にて乾燥し、ろ過し、そして溶媒を回転式蒸発器にて除去し、シリカゲル上の物質を希釈剤として4%のEt
3 N-MeOHを用いて精製し、清浄な、無色のガラス性固体として、0.97g(74%)の11が得られた。
(2S,2'S)-N-[5-(1-シクロプロピル-4-フェニルピペリジン-4-イル)-2H-ピラゾール-3-イル]-2-[2'-(3,5-ジフルオロフェニル)-2'-ヒドロキシアセチルアミノ]-プロピオンアミド.
MS 524(M+H)、546 (M+Na).
実施例110
N-(5-tert-ブチル-2H-ピラゾール-3-イル)-3-[(3,5-ジフルオロ-フェニル)-ホルミル-アミノ]-ベンブアミド
MeOH 60mL中で4.0mモル(1.0eq.)の3,5-ジフルオロベンズアルデヒドおよび4.0mモルの2-アミノ安息香酸の溶液を調製した。 室温にて攪拌しながら、8.0mモル(2.0eq.)のNaOAcを加え、その後9.0mモルのNaCNBH 3を加えた。 反応溶液を室温にて1.5時間攪拌し、そして回転式蒸発器にかけた。 残留物を30mLのH 2 Oと50mLのEtOAcに溶解した。 その層を分離した。 水溶性層を、EtOAc(2X50mL)にて抽出した。 合わされた有機層を、MgSO 4上にて乾燥し、そして真空ろ過した。 ろ液を回転式蒸発器にかけ、真空下にて乾燥し、結合された生成物5(78%)が得られた。
10mLの乾燥ピリジン中で3.1mモル(1.0eq.)の5、および3.5mモル(1.1eq.)のアミノピラゾールの溶液を、-10℃まで冷却した。 冷却した溶液に、3.4mモル(1.1eq.)のPOCl 3を加えた。 15分間攪拌した後、有機反応混合物を濃縮した。 残留物を、30mLのH 2 O、20mLの2MのHCL、および70mLのEtOAc中で溶解した。 その層を分離し、そして水溶液層を、EtOAc(2X70mL)にて抽出した。 合わせた有機抽出物をNaHCO 3の飽和水溶液にて洗浄し、その後Na 2 SO 4上にて乾燥し、そして真空ろ過した。 ろ液を回転式蒸発器にかけた。 粗性生成物を、溶離液として20%のEtOAc/ヘキサンを使用し、シリカ上にてフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、生成物6(25%)が得られた。
N-(5-tert-ブチル-2H-ピラゾール-3-イル)-3-[(3,5-ジフルオロ−フェニル)-ホルミル-アミノ]-ベンズアミド 6の0.04mモル溶液をギ酸5mL中で15分間にわたり還流した。 室温に冷却後、溶液をNaHCO 3飽和水溶液に滴状に添加した。 PH 8を確保後、溶液をEtOAc(3X70mL)により抽出した。 混合有機抽出物をNa 2 SO 4上で乾燥し、真空濾過した。 濾液を回転蒸発させた。 粗材料を、溶離剤として75%EtOAc/ヘキサンを用いるシリカでのフラッシュ・クロマトグラフィーにより分離して、生成物7を得た(57%)。 この化合物は化学式I内には含まれないが、しかし、それは、それがβ−アミロイド・ペプチド放出および/またはその合成を阻害するので、興味のある化合物である。
MS 413.2 (M+H)、435.2 (M+Na).
1 H NMR (CDCl 3 , 300 MHz) δ11.07( s(br),1H)、10.16(s,1H)、8.86(s,1H) 、8.16(s,1H)、7.79(d, J = 7.7Hz,1H)、7.36(m,1H)、7.19(m,1H)、6.65(m,4H)、4.96(s,2H)、1.29(s,9H).
実施例111
N-(5-tert-ブチル-2H-ピラゾール-3-イル)-3-(3,5-ジフルオロ−フェニルアミノ)-ベンズアミド
2 0.16mモル(0.02eq.)、(S)-BINAPO 0.16mモル(0.12eq.)、および無水トルエン20mL中のナトリウムtert−ブトキシド31.8mモル(4.0eq.)の懸濁液を、90℃で15.5時間にわたり加熱した。 混合物を室温に冷却し、NH
4 Cl飽和水溶液40mLを添加した。 層が分離し、水性層をEtOAc(3X70mL)により抽出した。 混合有機層をNa
2 SO
4上で乾燥し、真空濾過した。 濾液を回転蒸発させた。 粗材料を、溶離剤として75%EtOAc/ヘキサンを用いるシリカでのフラッシュ・クロマトグラフィーにより分離して、結合生成物8を得た(15%)。
乾燥ピリジン5mL中、8の1.4mモル(1.0eq.)およびアミノピラゾール1.5mモル(1.1eq.)の溶液を-10℃に冷却した。 冷却溶液に、POCl 3 1.5mモル(1.1eq)を添加した。 20分間にわたる攪拌後、オレンジ色の反応混合物が濃縮された。 残留物をH 2 O 20mL、2MのHCl 10mL、およびEtOAc 50mL中に取り上げた。 層が分離し、水層をEtOAc(2X50mL)により抽出した。 混合有機抽出物をNaHCO 3飽和水溶液で洗浄し、次に、Na 2 SO 4上で乾燥し、真空濾過した。 濾液を回転蒸発した。 粗生成物を溶離剤として20%のEtOAc/ヘキサンを用いるシリカでのフラッシュ・クロマトグラフィーにより分離して、生成物9を得た(30%)。
N-(5-tert-ブチル-2H-ピラゾール-3-イル)-3-[(3,5-ジフルオロ-フェニルアミノ)-ベンズアミド 塩化水素ガスを、MeOH 15mL中の9の0.29mモル溶液を通して2分間にわたり泡立てた。 反応溶液を5時間にわたり還流した。 溶液を回転蒸発した。 残留物をNaHCO 3飽和水溶液40mLに溶解し、EtOAc(3X50mL)により抽出した。 混合有機抽出物をNa 2 SO 4上で乾燥し、真空濾過した。 濾液を回転蒸発させた。 粗生成物を、溶離剤として50%および75%のEtOAc/ヘキサンの階段勾配を用いるシリカでのフラッシュ・クロマトグラフィーにより分離し、生成物91891を得た(12%)。 この化合物は化学式I内には含まれないが、しかしそれは、またβ−アミロイド・ペプチド放出および/またはその合成を阻害する。
MS 449.2 (M+H)、471.3 (M+Na).
1 H NMR (CD 3 OD, 300 MHz) δ7.71( s(br),1H)、7.55(d,J = 7.7Hz,1H)、7.46(m,1H) 、7.37(d,J = 7.7Hz,2H)、6.47(s,1H) 、6.38(m,1H)、1.38(s,9H).
実施例112.
生成物14の合成
3飽和水溶液に滴状に添加した。 pH8を確保後、溶液をEtOAc(3X70mL)により抽出した。 混合有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、真空濾過した。 濾液を回転蒸発させ、真空下で乾燥して生成物14を得た。
1-アミノブタン 0.96mモル(1.0 eq.)をトルエン中の1.93Mのホスゲン1.9mモル(20 eq.)により処理することにより、n-ブチル・イソシアネート中間物を生成した。 1-アミノブタンを、CH 2 Cl 2 5mLおよびNaHCO 3飽和水溶液5mL中に溶解させ、0℃に冷却した。 ホスゲンを塩化メチレン層に添加し、10分間にわたり激しく攪拌した。 層が分離した。 有機層をMgSO 4上で乾燥し、真空濾過した。 濾液を回転蒸発させ、真空下で乾燥してn-ブチル・イソシアネートを得た。
個別のフラスコ中に、14の0.95mモル(1.0 eq.)溶液、THF 5mL中のET 3 N 1.2mモル(1.3 eq.)を調製した。 CH 2 Cl 2 2mL中のn-ブチル・イソシアネート溶液を添加し、室温で35分間にわたり攪拌した。 反応混合物を回転蒸発させた。 粗生成物を、溶離剤として7%MeOH/CH 2 Cl 2を用いるTLCプレパラトリー・プレート上で精製して、尿素生成物104228を得た。
MS408.2 (M+H)、429.8 (M+Na).
1 H NMR (CD 3 Cl 3 , 300 MHz) δ11.96(s(br),1H)、6.80( d, J = 7.1Hz,2H)、6.59( m,2H)、5.63( d, J = 8.2Hz,1H)、4.79(m,2H)、3.01(m,2H)、1.73(s,3H) 、1.71(s,3H)、1.41( d, J = 7.1Hz,3H)、1.33(m,2H)、1.21(m,2H)、0.82(t, J = 7.1Hz,3H).
実施例113.
MS 53 (M+H).
C
21 H
20 Cl
2 F
2 N
4・0.5H
2 Oに対する分析計算値:C,54.56;H,4.58;N,12.12. 実測値:C,54.76;H,4.51;N,11.83.
実施例114.
5-(2-[(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ]-2-(イソプロピルチオ)アセチルアミノ)-3-tert-ブチルピラゾール18
テトラヒドロフラン100mL中の(3,5-ジフルオロフェニル)酢酸10gの溶液を、カルボニルジイミダゾ−ル9.9gにより処理した。 混合物を25℃で3時間にわたり攪拌し、次に、無水アンモニアの激しい流れを、溶液を通して1時間にわたり泡立てた。 混合物を2日間にわたり攪拌し、次に、溶媒を減圧下で蒸発させた。 残留物を蒸留水100mL中に懸濁させた。 混合物を濾過し、濾液を蒸留水で二度洗浄した。 空気流中での乾燥後、(3,5-ジフルオロフェニル)アセトアミドを象牙色固形物8.4gとして得た。
1 H NMR (DMSO-d 6 ): δ7.51(ブロード s,1H)、7.15〜6.85(m,3H)、3.4(s,2H) 、MS(EI):m/z171.
C 8 H 7 NOに対する各計算値:C,56.13;H,4.13;N,8.18. 実測値:C,56.16;H,4.05;N,8.07.
2-[(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ]-2-ヒドロキシ酢酸2
1 H NMR (DMSO-d
6 ): δ8.95( d, J = 8Hz,1H)、7.15〜6.90( m,3H)、5.37( d, J = 8Hz,1H)、3.5(s,2H)、
13 C-NMR(DMSO-d
6 ) δ171.5,169.4,162.4(dd,J
cF = 13,244Hz),140.6(t, J
cF = 10Hz)、112.6(dd,, J
cF = 10Hz)3.01(m,2H)、1.73(s,3H) 、1.71(s,3H)、1.41( d, J = 7.1Hz,3H)、1.33(m,2H)、1.21(m,2H)、0.82(t, J = 8.17Hz)、71.5,41.7.
MS (CI+) : m/z246.
C
10 H
9 NO
4に対する各計算値:C,48.98;H,3.71;N,5.71. 実測値:C,49.02;H,3.72;N,5.51.
メチル2-[(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ]-2-メトキシアセテート2A
1 H NMR (DMSO-d
6 ): δ9.15( d, J = 8.7Hz,1H)、7.15〜6.85( m,3H)、5.34( d, J = 8.7Hz,1H)、3.69(s,3H)、3.60(s,3H)、3.6(s,3H)、3.24(s,2H).
13 C-NMR(CDCl
3 ) δ169.9,168.17,163.0(dd,J
cF = 12.8,248Hz),137.4(t, J
cF = 9Hz)、112.2(dd,, J
cF = 8.17Hz)、102.9(t, J
cF = 25Hz)、78.3,56.8,52.8,42.7.
MS(CI+) : m/z 274.
C
12 H
13 F
2 NO
4に対する各計算値:C,52.74;H,4.81;N,5.13. 実測値:C,52.52;H,4.87;N,5.03.
2-[(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ]-2-メトキシ酢酸3
1 H NMR (DMSO-d
6 ): δ9.06( d, J = 8.7Hz,1H)、7.15〜6.85( m,3H)、5.23( d, J = 8.7Hz,1H)、3.57(s,3H)、3.21(s,2H).
5-アミノ-1,3-ジ(tert-ブチル)ピラゾール(2363-46)17
1 H NMR (CDCl
3 ): δ5.43(s,1H)、1.62(s,9H) 、1.25(s,9H).
5-(2-[(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ]-2-(イソプロピルチオ)アセチルアミノ)-3-tert-ブチルピラゾール18
4 )、溶媒を減圧下で蒸発させた。 溶媒蒸発段階の間に固められた残留物を、少量の酢酸エチルによりスラリー化した。 混合物を濾過し、こうして得られた。 固形物を空気流中で乾燥して、白色固形物75mgを得た。
この材料の59mg試料をギ酸中に懸濁した。 次に、反応フラスコを部分的に115℃予熱オイルバス中に浸漬した。 還流での20分後、溶液を25℃に冷却した。 ギ酸を減圧下で蒸発により除去した。 ギ酸を完全に除去した後、残留物をクロロホルム数mL中に溶解し、得られた。 溶液を濾過した。 クロロホルムを濾液から蒸発させ、残留物をtert-ブチル・メチル・エーテル中に懸濁した。 懸濁液を5分間にわたり還流し、次に、それを25℃に冷却した。 それを濾過し、こうして得られた。 固形物を空気流中で乾燥した。 5-(2-[(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ]-2-(イソプロピルチオ)アセチルアミノ)-3-tert-ブチルピラゾール18を、白色粉末37mgとして得る。
1 H NMR (CDCl 3 ): δ7.06( d, J = 10Hz,1H)、6.9-6.7( m,3H)、6.54(s,1H)、5.99( d, J = 10Hz,1H)、3.62(s,2H)、3.1-3.1(m,1H)、1.31(s,9H)、1.27( d, J = 5.4Hz,3H)、1.23( d, J = 6.6Hz,3H).
13 C-NMR(DMSO-d 6 ) δ172.4,168.4,164.9(dd,J cF = 13,245Hz),156.0,147.6,141.3(t, J cF = ca・10Hz)、113.7(dd,, J cF = 7.7,17Hz)、103.6(t, J cF = 26Hz)、94.7,56.7,43.2,37.0,32.6,30.8,27.6,24.8,24.6.
MS(CI+):m/z 447(M+Na + ).
C 20 H 26 F 2 N 4 O 4 S・1.7H 2 Oに対する各計算値:C,52.78;H,6.51;N,12.31.実測値:C,52.57;H,6.16;N,12.18.
実施例115.
5-(2-[(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ]-2-(2,2,2-(トリフルオロエチル)チオ)アセチルアミノ)-3-tert-ブチルピラゾール19の合成
3の代わりにPhOP(O)Cl
2を用いて行ったことである。 このアミド結合形成段階後、中間物をヘキサン中の20%酢酸エチルで溶離するシリカゲルを通しての濾過により精製した。 化合物19は以下の分析データを与えた:48.92%C、4.59%H、11.80N。
実施例116
5-(2-[(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ]-2-(エトキシアセチル)アミノ-3-tert-ブチルピラゾール20の合成
実施例117.
5-(2-[(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ]-2-(メチルチオ)アセチルアミノ)-3-tert-ブチルピラゾール21の合成
+ 。
実施例118
モノエチル2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)マロネート22
4 )、溶媒を蒸発させて油を得た。 この化合物の特性は、前に記載したもの(Journal of Medicinal Chemistry 1982,397)とよく一致した。
実施例119
1,3-ビス(tert-ブチル)-5-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ-2-(エトキシカルボニル)アセチルアミノ]ピラゾール23の合成
この材料をトリフルオロ酢酸100mL中に溶解し、1.5時間にわたり攪拌した。 溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチルと過剰の重炭酸ナトリウムの飽和水溶液間に分配した。 水相を酢酸エチルで洗浄し、混合有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。 溶媒を減圧下で蒸発させた。 得られた。 油を最小体積の酢酸エチル中に溶解し、種結晶が形成されるまで放置した。 溶媒を蒸発させ、残留物を最小体積のエーテル中に溶解した。 溶液を大過剰のヘキサンにより希釈し、体積を減圧下での蒸発により減じた。 得られた。 固形物を濾過により集め、ヘキサンにより洗浄した。
ジメチルホルムアミド30mL中のこの固形物1.0グラム、N-メチルモルホリン0.43gおよびHOBt0.53gの溶液を、塩酸EDC 0.75gにより処理した。 18時間後、混合物を酢酸エチルと水間に分配した。 水相を水で二度洗浄し、混合有機抽出物を水で二度、1N重硫酸ナトリウム水溶液で一度、重炭酸ナトリウム飽和水溶液で一度、最終的にブラインで洗浄した。 溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させた。 エーテルによる残留油の処理は、濾過により集められる固形沈殿物を与えた。
実施例120
3-tert-ブチル-5-(2-[(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ-2-(エトキシカルボニル)アセチルアミノ]ピラゾール24の合成.
実施例121
3-tert-ブチル-5-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)アセチルアミノ-2-(ピロリジノカルボニル)アセチルアミノ]ピラゾール24の合成.
DMF15mL中の、この固形物0.3g、ピロリジン0.062mL、およびHOBt 0.19グラムの溶液を、塩酸EDC 0.14グラムにより処理した。 20時間後、混合物を酢酸エチルと水間に分配した。 水相を酢酸エチルで洗浄し、混合有機抽出物を重硫酸ナトリウム水溶液、pH9リン酸緩衝液、およびブラインで洗浄した。 溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を蒸発させて白色粉末を得た。
この粉末をギ酸1mL中で20分間にわたり還流した。 溶媒を窒素流中で蒸発させた。 残留物を酢酸エチルと水間に分配した。 水相を酢酸エチルで洗浄し、混合有機抽出物をブラインで洗浄した。 有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発させた。 残留固形物をt−ブチル・メチル・エーテル1mLにより簡単に攪拌し、次に濾過した。 この固形物は以下の質量スペクトルデータを与えた:m/z-448.2(M+H) + 。
以下の非限定配合物実施例(実施例122〜131)は、本発明の代表的な医薬品組成物を説明する。
実施例122
以下の成分を含有する硬ゼラチンカプセルを調製する:
実施例123
錠剤配合物を以下の成分を用いて調製する:
実施例124
以下の成分を含有する乾燥粉末吸入配合物を調製する:
実施例125
それぞれ活性成分30mgを含有する錠剤を以下のように調製する:
活性成分、デンプン、およびセルロースをNo. 20メッシュU. S. 篩いを通し、完全に混合する。 ポリビニルピロリドンの溶液を、次に16メッシュU. S. 篩いを通過する得られた。 粉末と混合する。 そのように生成される顆粒を50〜60℃で乾燥し、16メッシュU. S. 篩いを通す。 既にNo. 30メッシュU. S. 篩いを通過した、カルボキシメチル・デンプン・ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、およびタルクを、次に、顆粒に添加し、これは、混合後、錠剤機上で圧縮されてそれぞれ120mg重量の錠剤を生成する。
実施例126
それぞれ薬剤40mgを含有するカプセルを以下のように作製する:
活性成分、デンプン、およびステアリン酸マグネシウムを混合し、No. 20メッシュU. S. 篩いを通し、150mg量の硬ゼラチンカプセル中に充填する。
実施例127
それぞれ活性成分25mgを含有する座薬を以下のように作製する:
活性成分を、No. 60メッシュU. S. 篩いを通し、必要な最小熱を用いて既に融解した飽和脂肪酸グリセリド中に懸濁する。 次に、混合物を公称2.0g能力の座薬金型中に注ぎ、放置して冷却する。
実施例128
それぞれ5.0mL投与量当り薬剤50mgを含有する懸濁液を以下のように作製する:
活性成分、蔗糖およびキサンタン・ガムを混合し、No. 10メッシュU. S. シーブを通し、次に、既に作製済みの水中の微結晶性セルロースおよびカルボキシメチル・セルロース・ナトリウム溶液と混合する。 安息香酸ナトリウム、香料、および着色剤を一部の水で希釈し、攪拌しながら添加する。 次に、十分な水を添加して必要体積を作りだす。
実施例129
活性成分、デンプン、およびステアリン酸マグネシウムを混合し、No. 20メッシュU. S. 篩いを通し、425.0mg量の硬ゼラチンカプセル中に充填する。
実施例130
皮下配合物を以下のように作製することが可能である:
実施例131
局所配合物を以下のように作製することが可能である:
白色ソフトパラフィンを溶融するまで加熱する。 液体パラフィンおよび乳化性ワックスを組み込み、溶解するまで攪拌する。 活性成分を添加し、攪拌を分散するまで続ける。 次に、混合物を固化するまで冷却する。
実施例132. β−アミロイド前駆体タンパク質集積アッセイ Aβの集積を評価するためのアッセイは、セクレターゼの潜在的な阻害剤を検出するために用いられる。 アッセイは、免疫ブロット法および免疫沈降による外因性APPの発現を特徴とするN9細胞株を用いる。
ならし培地中のAβの集積に及ぼす試験化合物の効果を、WO第01/19797号に記載されるような免疫沈降により試験する。 簡単に、N9細胞は6穴プレート中で密集成長する。 DMSO中に溶解した試験化合物を放射線同位体標識添加と共に添加する。 細胞を組織培養インキュベータ中において37℃で4時間にわたり培養する。
培養時間帯の終で、ならし培地を取り入れ、正常マウス血清およびタンパク質Aセファローズの添加により安全性を事前保証し、4℃で30分間にわたり転倒型回転により混合し、次に、小型遠心機で簡単に遠心分離を行う。 次に、上澄みを取り込み、Aβおよびタンパク質Aセファローズ中の内部ペプチド配列の反対に方向付けられるモノクローナル抗体を含有する新鮮チューブに移す。 4℃で一夜にわたる培養後、試料を洗浄する。 最後の洗浄後のペレットを、SDS試料緩衝液中に再懸濁し、3分間にわたり煮沸する。 次に、上澄みをSDSゲル上で分画する。 ゲルを乾燥し、X線フィルムに曝露するか、または蛍光体画像化により分析する。 得られた。 画像からAβポリペプチドの存在を分析する。 試験化合物の存在下でAβの定常状態レベルを、DMSO(1%)のみで処理した穴と比較する。 一般的な試験化合物は、それがならし培地中のAβ集積を阻止し、100μM未満のIC 50を有する場合、活性であると考えられる。
実施例133. C末端β−アミロイド前駆体タンパク質集積アッセイ C末端フラグメントの集積に及ぼす試験化合物の効果を、WO第01/19797号に記載されるようなAPPの免疫沈降および細胞溶解物からのそのフラグメントにより測定する。 N9細胞を、試験化合物のありなしで上述のように代謝的に標識化する。 培養時間帯の終で、ならし培地を取り入れ、細胞を緩衝液中に溶解する。 溶解物を正常ラビット血清およびタンパク質Aセファローズにより安全性を事前保証し、次に、4℃で16時間にわたりBC-1抗血清およびタンパク質Aセファローズを添加する。 免疫沈殿物を洗浄し、結合タンパク質をSDS試料緩衝液中で煮沸することにより溶離し、トリス/トリシンSDS−PAGEにより分画化する。 X線フィルムまたは蛍光体画像化装置への曝露後、得られた。 画像をC末端APPフラグメントの存在に対して分析する。 C末端APPフラグメントの定常状態レベルを、DMSO(1%)のみで処理した穴と比較する。 一般的な試験化合物は、それが細胞溶解物中のC末端フラグメント集積を刺激し、100μM未満のIC 50を有する場合、活性であると考えられる。
実施例134. Aβ免疫沈殿アッセイ WO第01/19797号に記載されるこの免疫沈殿アッセイは、γセクレターゼに対して特定的である(すなわち、直接開裂かまたは次にさらにタンパク質分解されるC末端延長種を生みだすかのいずれかによりAβのC末端を生みだすために必要とされるタンパク質分解活性)。 簡単に、N9細胞をレポート化γセクレターゼ阻害剤の存在下で1時間にわたりパルス標識化し、次に、放射性同位体標識および阻害剤を除去するために洗浄する。 培地を置き換え、試験化合物を添加する。 Aβをならし培地から単離し、C末端フラグメントを細胞溶解物から単離する。 試験化合物は、C末端フラグメントの安定化が見られるかどうか、Aβがこれらの集積前駆体から生みだされるかどうかを測定することを特徴とする。 一般的な試験化合物は、それが集積C末端フラグメントからのAβの生成を防止し、100μM未満のIC 50を有する場合、活性であると考えられる。
実施例135. β−アミロイド生成阻害剤の検出のための細胞選別 式Iで表される化合物は、スウェーデン変異を有する細胞株におけるβ−アミロイド・ペプチド生成を阻害するためのそれらの能力に対して検定される。 この選別アッセイは、WO第94/10569号およびシトロン(Citron)ら(Nature,360:672〜674(1992))に記載されているやり方で、二重変異Lys 651 Met 652 〜Asn 651 Leu 652 (APP751付番)を含有するアミロイド前駆体タンパク質751(APP751)用の遺伝子を安定的に形質移入された細胞(K293=ヒト腎臓細胞株)を用いた。 この変異は、通常、スウェーデン変異と呼ばれる。 「293751SWE」として指定される細胞を、ダルベッコの最小必須培地(ミズーリー州、セントルイスのシグマ(Sigma))プラス10%ウシ胎子血清中、穴当り1.5〜2.5x10 4細胞でのコーニングの96穴プレートにおいて平板培養する。 細胞数はアッセイの線状範囲内(約0.2〜2.5ng/mL)のβ−アミロイドELISA結果を達成するために重要である。
10%の二酸化炭素と平衡を保つ培養器中37℃での一夜の培養後、培地を除去し、2時間の前処理期間にわたり穴当りの培地を含有する式Iで表される化合物(薬物)200μLで置き換え、細胞を上記のように培養した。 処理において用いられる最終薬物濃度でジメチル・スルホキシドの濃度が0.5%を超えず、実際に通常0.1%に等しいように、薬物ストックを100%ジメチル・スルホキシド中に調製した。
前処理期間の終で、培地を再度除去し、上述のように培地を含有する新鮮薬物で置き換えると共に、細胞をさらに2時間にわたり培養する。 処理後、プレートを室温で5分間にわたり1200rpmでベックマン(Beckman)GPR中で遠心分離して、ならし培地からの細胞破片をペレット化する。 各穴から、ならし培地100μLまたはそれに見合う希釈液を、WO第94/10569号に記載されるβ−アミロイド・ペプチドのアミノ酸13-28に対する抗体266(Nature,359:325〜327(1992))により予備被覆されたELISAプレート中に移し、4℃で一夜にわたり保存した。 β−アミロイド・ペプチドのアミノ酸1−16に対する標識化抗体6C6(Nature,359:325〜327(1992))を用いるELISAアッセイを次の日に実施して、産生するβ−アミロイド・ペプチドの量を測定する。
化合物の細胞毒性効果を、ハンセン(Hansen)ら(J.Immun.Meth.,119:203〜210(1989))の方法の修正により測定する。 組織培養プレート中に残る細胞に対して、3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウム・ブロミド(MTT)(ミズーリー州、セントルイスのシグマ(Sigma))原液(5mg/mL)25μLを添加し、最終濃度1mg/mLとする。 細胞を37℃で1時間にわたり培養し、細胞活性を、等体積のMTT溶解緩衝液(50%ジメチルホルムアミド中20w/v%ドデシル硫酸ナトリウム、pH4.7)の添加により停止させた。 室温での一夜にわたる振動により完全な抽出を達成する。 OD 562 nmとOD 650 mnの違いを、細胞生存性の指示器としてのモレキュラー・デバイス(Molecular Device)のUV maxマイクロプレート・リーダーで測定する。
β−アミロイド・ペプチドELISAの結果は、標準曲線に適合し、ng/mLβ−アミロイド・ペプチドとして表される。 細胞毒性に対して標準化するために、これらの結果をMTT結果で割り、薬物なしの対照からの結果の百分率として表す。
実施例136. β−アミロイド放出および/または合成の生体内抑制 この実施例は、本発明の化合物がいかにβ−アミロイド放出および/または合成の生体内抑制のために試験することができたかを説明する。 これらの実験のために、3〜4ヶ月齢の複数のPDAPPマウスを用いる(Games et al.,Nature 373:523〜52(1995))。 どの化合物を試験しようとするかに応じて、通常、化合物は5または10mg/mlのいずれかに配合される。 化合物の低溶解度係数のせいで、それらは、コーンオイル(カリフォルニア州、サウスサンフランシスコのセイフウエイ(Safeway))、コーンオイル中10%EtOH(セイフウエイ)、2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(マサチューセッツ州、ナティックのリサーチ・バイオケミカルズ・インターナショナル(Research Biochemicals International))、およびカルボキシメチルセルロース(ミズーリー州、セントルイスのシグマ・ケミカル(Sigma Chemical Co.))などの種々の賦形剤により配合することが可能である。
複数のマウスに26ゲージ針により皮下注入し、3時間後、CO 2昏睡を介して動物を安楽死させ、0.5M・EDTA溶液、pH8.0を被覆した1cc25G5/8”ツベルクリン注射器/針を用いる心臓穿刺により、血液を採取する。EDTAを含有するベクトン・ディッキンソン(Becton−Dickinson)バキュテイナー管中に血液を入れ、5℃、1500xgで15分間にわたり沈降させる。次に、マウスの脳を除去し、皮質および海馬を解剖し、氷上に置く。
1. 脳アッセイ 酵素免疫測定法(ELISAs)用の海馬および皮質組織を調製するために、各脳領域を、コンテス(Kontes)モーター付き乳棒(ペンシルベニア州、ピッツバーグのフィッシャー(Fisher))を用いて、氷冷グアニジン緩衝液(5.0Mグアニジン-HCl、50mMトリス−HCl、pH8.0)の10体積中に均質化する。 ホモジェネートを室温で3〜4時間にわたり回転プラットフォーム上で静かに振動させ、β−アミロイドの計量前に−20℃で保存する。
脳ホモジェネートを、氷冷カゼイン緩衝液(0.25%カゼイン、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)、0.05%アジ化ナトリウム、20μg/mlアプロチニン、5mMのEDTA、pH8.0、10.mu.g/mlロイペプチン)により1:10に希釈し、それによって、4℃で20分間にわたる16,000xgでの遠心分離の前に、グアニジン最終濃度を0.5Mに下げる。 β−アミロイド標準品(1-40または1-42アミノ酸)を、最終組成物が0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)の存在下で0.5Mグアニジンに等しくなるように調製した。
β−アミロイド(aa1-40)およびβ−アミロイド(aa1-42)の両方を定量化する全体β−アミロイド・サンドイッチELISAが、β−アミロイドに対する二つのモノクローナル抗体(mAb)からなる。 捕捉抗体、266は、β−アミロイドのアミノ酸13−28に特異的である。 β−アミロイドのアミノ酸1-5に特異的である抗体3D6は、ビオチン化され、アッセイにおいてレポーター抗体として役立つ。 3D6ビオチン化手順は、100mM重炭酸ナトリウム、pH8.5緩衝液が用いられることを除いて、免疫グロブリンのNHS−ビオチン標識化用の製造業者(イリノイ州、ロックフォードのピアス(Pierce))のプロトコルを使用する。 3D6抗体は、分泌アミロイド前駆体タンパク質(APP)または全長APPを認識しないが、しかし、アミノ末端アスパラギン酸を有するβ−アミロイド種のみを検出する。 アッセイは約50pg/ml(11PM)の感度下限値を有し、1ng/ml以下の濃度での内生のマウスベータ−アミロイド・ペプチドに対する交叉反応性を全く示さない。
β−アミロイド(aa1-42)のレベルを定量化するサンドイッチELISAの構成は、捕捉抗体としてmAb21F12(β−アミロイドのアミノ酸33−42を認識する)を用いる。 ビオチン化3D6は、また、約125pg/ml(28PM)の感度下限値を有するこのアッセイにおけるレポーター抗体である。
266および21F12捕捉mAbsを、室温で一夜にわたり96穴免疫アッセイプレート(マサチューセッツ州、ケンブリッジのコスター(Costar))中に10μg/mlで塗布する。 次に、プレートを吸引し、室温で少なくとも1時間にわたりPBS緩衝液中0.25%ヒト血清アルブミンにより封鎖し、次に、使用まで4℃で乾燥して保存する。 プレートを、使用前に洗浄緩衝液(トリス緩衝剤、0.05%トウイーン20)により再水和する。 試料および標準品をプレートに添加し、4℃で一夜にわたり培養する。 プレートを、アッセイの各段階間で洗浄緩衝液により三度洗浄する。 カゼイン培養緩衝液(0.25%カゼイン、PBS、0.05%トウイーン20、pH7.4)中0.5μg/mlに希釈されたビオチン化3D6を、室温で1時間にわたり穴中で培養する。 カゼイン培養緩衝液中で1:4000に希釈されたアビジン−HRP(カリフォルニア州、バーリンゲームのベクター(Vector))を、室温で1時間にわたり穴に添加する。 熱量測定基質、スロー(Slow)TMB−ELISA(マサチューセッツ州、ケンブリッジのピアス)を添加し、放置して15分間にわたり反応させ、その後、酵素反応を2N・H 2 SO 4の添加により停止させる。 反応生成物を、450nmおよび650nmでの吸光度の差を測定するモレキュラー・デバイシズVmax(カリフォルニア州、サンタクララのモレキュラー・デバイシズ(Molecular Devices))を用いて定量化する。
2. 血液アッセイ EDTA血漿を、標本希釈剤(0.2gm/lのリン酸ナトリウム・H 2 O(1塩基性)、2.16gm/lのリン酸ナトリウム・7H 2 O(2塩基性)、0.5gm/lのチメロサール、8.5gm/lの塩化ナトリウム、0.5mlのトリトン(Triton)X−405、6.0g/lのグロブリンなしのウシ血清アルブミン;および水)中で1:1に希釈する。 標本希釈剤中の試料および標準品を、標本希釈剤を上述のカゼイン希釈剤の代わりに用いることを除いて、脳アッセイ用に上述した全体β−アミロイド・アッセイ(266捕捉/3D6レポーター)を用いて検定する。
本発明は現在好ましい実施形態を参照して記載されてきたが、種々の修正を本発明の範囲を逸脱することなくなすことができることは、理解されるべきである。